「志望理由書を書こうとしても、手が止まってしまう」
海外での経験はある。それなのに、大学で学びたいこととどうつなげればよいのか分からない。帰国生の受験準備では、このような相談を受けることがあります。
書けないときは、経験の整理、大学についての調査、文章の組み立てのうち、どこで止まっているかを確認しましょう。文章を整える前に、書く内容を整理すると進めやすくなる場合があります。
ただし、最初にすることはテンプレートを埋めることではありません。志望校が、どの書類で何を尋ねているかを確認することです。
私は家庭教師のトライの教育プランナーとして、600名以上のお子さんとご家庭を担当しました。この記事では、大学の公式資料と担当経験をもとに、材料の整理、構成、添削、出願書類の準備を解説します。
「何を書けばよいか分からない」状態から、本人の経験と学びたい内容をつなげ、提出までに何をすればよいか整理するためにお役立てください。
※主に大学受験の志望理由書を対象とし、高校受験との違いも説明しています。公式資料は2026年9月22日に確認しました。構成例や準備日程は筆者の提案であり、各大学共通の採点基準ではありません。
帰国子女の志望理由書は、募集要項と所定の設問を確認してから書く

同じ「志望理由書」という名称でも、求められる内容は大学・学部・入試方式によって異なります。自由に一つの文章を書く形式もあれば、複数の質問に分けて答える形式もあります。
まず、受験年度の募集要項と所定様式を開き、次の条件を確認してください。
| 確認項目 | 見るところ |
|---|---|
| 設問 | 志望理由、学修計画、海外経験、活動、将来像など、何を求められているか |
| 分量 | 字数・語数、ページ数、各記入欄の制限 |
| 言語・作成方法 | 日本語か英語か、手書きかパソコン入力か、本人作成に関する指示 |
| 選考での扱い | 書類審査の対象か、面接資料として用いるか、公表されている評価方針 |
| 提出方法・期限 | オンライン登録、アップロード、郵送などの手順と、それぞれの締め切り |
例えば、中京大学の2027年度帰国生徒入試の様式では、志望理由と入学後の学修計画に加え、海外滞在中の経験や取得資格についても記入するよう求めています。
このような様式で、学びたいことだけを書き、経験や資格の欄への回答を忘れると、求められた内容を十分に伝えられません。一般的な書き方より、出願先の指示を優先してください。
志望理由書で伝えたいこと|経験と大学での学びをつなげる
海外での学習や活動は、志望理由を説明する材料になります。そのうえで、何に関心を持ち、どのように考え、大学で何を学びたいのかをつなげて伝えましょう。
筆者が内容を整理するときに確認するのは、次の3点です。
| 確認する観点 | 具体的な問い |
|---|---|
| ①学びたいこと | 関心のある分野や、さらに理解したい問題は何か |
| ②これまでの経験・行動 | 何をきっかけに関心を持ち、自分で何を調べたり試したりしてきたか |
| ③大学での学びとの接点 | その関心を、志望する学部の教育内容や学習方法とどうつなげられるか |
※上記は文章を整理するための観点です。評価項目や配点は、各大学が公表する方針を確認してください。
海外経験を必ず中心にする必要はありません。設問が認める範囲で、授業、読書、探究活動、身近な疑問など、自分の関心を具体的に説明できる材料を選びます。
面接がある場合は、書いた内容について質問されることを想定して準備しましょう。ただし、小論文はその試験の設問に答える必要があり、すべてを志望理由の話へ結びつけるわけではありません。
志望理由書が書けないときは、止まっている原因を分ける

書けない原因を「文章力がない」「経験が足りない」と決めつける必要はありません。次の表で、今の状態に近いものを確認してください。
| 止まっているところ | 先に取り組むこと |
|---|---|
| 何を書けばよいか分からない | 設問を確認し、経験や関心を箇条書きにする |
| 経験はあるが学びにつながらない | その経験で生まれた疑問と、関係する学問分野を調べる |
| 大学名以外をどこでも使い回せる | 授業内容・学習方法と、自分の関心の接点を調べる |
| 話せるが文章にできない | 話した内容を短い文にし、順序や語句を整理する |
| 書くことが多すぎて収まらない | 設問への回答に必要な経験を選び、重複を減らす |
将来の職業が決まっていなくても、関心の整理は始められる
「将来の夢が決まっていないから書けない」という相談もあります。しかし、職業名を無理に決めることから始める必要はありません。
私が担当した生徒には、書類を埋めるために将来の職業を挙げたものの、理由を説明できずにいたケースがありました。関心を整理するシートや対話を通じて、身近な社会現象への疑問が見え、学部選びを考える材料になりました。
まず「何をもっと知りたいか」「どのような問題に関わりたいか」を言葉にしてみてください。将来像を尋ねられる場合は、現時点での方向性と、大学で学びながら具体化したいことを説明します。
なお、資格職の養成など、職業への理解や志望動機が重視される学部では、その職業について調べることも必要です。
材料の掘り起こし方|経験・行動・気づき・疑問を書き出す

経験を思い出すときは、出来事だけでなく、自分がどう関わったかまで整理しましょう。
- 経験:何があったか、何を学んだか
- 行動:自分で何を調べ、試し、工夫したか
- 気づき:何が分かったか、考えがどう変わったか
- 残った疑問:まだ分からないこと、さらに学びたいことは何か
「なぜ印象に残ったのか」と問い直す方法も使えます。ただし、3回聞けば必ず答えが出るわけではありません。「具体的に何があった?」「その後、何をした?」など、答えやすい質問も組み合わせてください。
経験を学びにつなげる整理例
| 項目 | 整理の例 |
|---|---|
| 経験 | 同じ出来事について、異なる言語の報道を読み比べた |
| 行動 | 見出しや取り上げられた内容の違いを記録した |
| 気づき | 使う言葉や情報の選び方によって、受け取る印象が違うと感じた |
| 残った疑問 | 報道の表現が読者の理解にどう関わるか、調べる方法を学びたい |
※考え方を説明するための架空の例です。合格答案や特定の生徒の事例ではありません。
この段階では、印象を事実として断定しないことも大切です。「表現が違うと感じた」ことと、「表現の違いが人の判断を変えると証明した」ことは区別しましょう。
何を思い出せばよいか分からないときの質問
- 授業や課題で、さらに調べたくなったことは何か
- 困ったとき、自分で試したことは何か
- 以前と考えが変わった出来事はあるか
- 繰り返し読んでしまう本やニュースのテーマは何か
- 活動の中でうまくいかなかったことと、そこから学んだことは何か
箇条書き、短い文章、音声メモなど、整理しやすい方法で構いません。英語などのほうが考えやすい場合は、その言語で材料を集め、提出時は指定言語に合わせます。
志望理由書の構成|所定の設問に合わせて4つの要素を組み立てる
自由記述の志望理由書では、次の4つを整理すると構成を考えやすくなります。順番や分量は固定せず、設問と字数に合わせて調整してください。
| 要素 | 書く内容 | 確認点 |
|---|---|---|
| ①志望する学び | 関心のある分野や、学びたい問題 | 何を学びたいのかが読み手に伝わるか |
| ②きっかけと行動 | 関心を持った経験、その後の学習や活動 | 経験紹介だけでなく、本人の考えと行動が分かるか |
| ③大学での学修計画 | 教育内容との接点、学びたい内容や方法 | 大学の紹介ではなく、自分がどう学ぶかを説明しているか |
| ④今後の方向性 | 学びをどのような課題や進路につなげたいか | 設問に必要な範囲で、現時点の考えを示しているか |
字数が短い場合は、冒頭で志望する学びを端的に示すと、その後の経験が何を説明するためのものか伝わりやすくなります。
ただし、経験を詳しく尋ねる設問なら、その部分に十分な分量が必要です。「大学の特徴を最も長く書く」「経験は必ず3割以内」といった一律の配分にはしないでください。
志望理由書で避けたい4つの書き方

①海外経験を並べ、学びたいこととの関係を説明していない
滞在期間や学校生活は必要な情報になる場合があります。ただし、それだけでは志望する学問とのつながりが分かりません。
経験を一つ選び、何に疑問を持ち、その後に何をしたかを加えましょう。成果が大きくなくても、調べて分からなかったことや、考え直したことを説明できます。
経験の珍しさを競うより、設問に答えるために必要な内容を選ぶことを意識してください。
②関心と学部のつながりを、学部名だけで判断している
私が担当した生徒にも、最初に選んだ分野と、対話で見えてきた関心を照らし合わせ、学部選びを考え直すケースがありました。
ただし、言葉への関心があれば必ず文学部、人の行動への関心があれば必ず心理学部、というように一対一で決まるわけではありません。同じテーマを、異なる分野や方法で学べる場合があります。
「何を知りたいか」に加えて、「どのような方法で調べたいか」まで考え、実際の授業内容を比較してください。
③保護者や添削者の考えを、本人の考えとして書いている
保護者が大学の情報を集めたり、文章の分かりにくい部分を指摘したりすることは、準備の助けになります。
ただし、本人が納得していない志望理由や、経験していない行動を加えることは避けてください。整った文章でも、本人が内容を説明できなければ、自分の学びにつながりません。
相談する際は、相手に理由を作ってもらうのではなく、「ここが分かりにくい」「なぜそう考えたのか知りたい」と質問してもらい、本人が言葉にする形を目指しましょう。
④大学の特徴や教員名を挙げるだけで終わっている
「国際的な環境」「少人数教育」といった特徴も、本人の学びと関係があれば志望理由になります。大切なのは、その環境で何をしたいかまで説明することです。
授業名や教員名を入れる場合も、名前を並べるだけでは不十分です。次の点を確認しましょう。
- 授業で扱う内容が、自分の関心とどう関係するか
- その授業を、志望する学部の学生が履修できるか
- ゼミや研究室の所属に選考・条件があるか
- 教員の所属や開講情報が、現在の公式情報と一致しているか
特定の教員から必ず指導を受けられると決めつけず、学部全体の教育内容も確認してください。「ほかの大学では絶対に学べない」と証明するより、自分がその大学を選ぶ理由を具体的に伝えることが大切です。
関心が変わった場合や、異なる学部を併願する場合の考え方
学習や経験を通じて、関心が変わることはあります。変化を必ず書く必要はありませんが、現在の志望理由を説明するうえで重要なら、その経緯を材料にできます。
私が担当した生徒にも、海外での生活を通じて関心が広がり、異なる分野の大学を検討したケースがありました。
書く際は、「以前は何に関心があったか」「何をきっかけに考えたか」「現在は何を学びたいか」を整理してください。変化したこと自体が評価されると考えず、理由が伝わるかを確認します。
併願では、事実を共通にし、設問と学びに合わせて組み直す
経験や活動の事実は、複数校の書類で共通にできます。ただし、使う経験、構成、将来像まで、すべて同じにできるとは限りません。
学校ごとの設問を並べ、それぞれで答える内容を確認してください。同じ経験でも、学びたい分野によって説明する点が変わる場合があります。
併願のために事実を変えたり、本人が考えていない目標を作ったりせず、各志望先で何を学びたいのかを説明しましょう。専願・併願の条件も、文章作成とは別に確認が必要です。
推敲と添削の進め方|回数より、何を改善したかを確認する
書き直しは役立ちますが、回数が多ければ完成度が上がるとは限りません。設問への答え漏れや、経験と学びのつながりが改善したかを確認しましょう。
- 材料を持って相談する:初稿がなくても、箇条書きや疑問を用意する
- 内容を確認する:設問に答えているか、事実が正しいか、学びとの関係が分かるかを見る
- 構成を整える:順序、重複、説明不足を直す
- 表現を整える:語句、文の長さ、主語と述語、誤字などを確認する
- 本人が説明する:書いた内容を、文章を見ずに自分の言葉で話してみる
最初から完成した文章を用意しなければ相談できない、ということはありません。白紙で止まっている場合は、設問と材料メモから見てもらいましょう。
私が担当した生徒には、複数校の初稿を先に作り、共通する材料と学校ごとに変える部分を整理したケースもありました。締め切りが異なる場合は、提出が早い学校を優先して進めます。
添削者には、修正理由まで説明してもらう
「もっと厳しく」よりも、「この経験から学びたいことへのつながりは伝わりますか」「どの説明が不足していますか」と聞くと、改善点が具体的になります。
修正案をそのまま写すのではなく、理由を理解して自分で書き直してください。添削や外部支援の範囲に指定がある場合は、その指示に従います。
生成AIの利用についても、出願先の規定を確認してください。大学が出願書類での取り扱いを公表している場合があり、「本人が最後に読めば利用してよい」とは限りません。
参考:東京農工大学「出願書類における生成AIの取扱いについて」
帰国前から確認したい出願書類|発行条件と送付方法を整理する

志望理由書と並行して、学校や試験実施機関へ依頼する書類を確認しましょう。帰国後も依頼できる場合はありますが、学校の休暇や発行日数、国際配送により時間がかかることがあります。
帰国前に、担当窓口と依頼方法を確認しておくと準備を進めやすくなります。ただし、発行日の条件がある書類は、早く取り寄せすぎないよう注意してください。
| 求められる場合がある書類 | 確認すること |
|---|---|
| 成績証明書 | 対象となる学年・期間、転校前の学校分、評価方法の説明の要否 |
| 卒業・卒業見込み証明書 | 卒業予定日の記載、発行時期、所定様式の有無 |
| 在籍・海外滞在を証明する書類 | 誰が発行するか、どの期間を証明するか |
| 推薦書 | 必要かどうか、作成者の指定、様式、署名、提出方法 |
| 資格・統一試験の成績 | 対象試験、認められる受験時期、公式スコアの送付方法と期限 |
| 活動実績の資料 | 提出の要否、認められる資料、枚数などの制限 |
すべての大学で、上記の書類が必要になるわけではありません。指定のない資料を自己判断で追加する前に、提出条件を確認してください。
翻訳が必要か、誰が訳すかは書類ごとに確認する
外国語の書類すべてに和訳が必要とは限りません。日本語・英語を受け付ける場合や、指定言語以外の書類に翻訳を求める場合などがあります。
- 原本の言語のまま提出できるか
- 翻訳は日本語・英語のどちらが必要か
- 翻訳者の資格や立場に指定があるか
- 翻訳の正確さを証明する書類や公証が必要か
本人による翻訳でよいか分からない場合は、作業を始める前に入試窓口へ確認しましょう。
厳封・原本・学校からの直送も確認する
厳封が必要な書類は、内容を見ようとして自分で開封しないようにしてください。原本、証明付きの写し、学校からの直送など、認められる方法も大学によって異なります。
例えば慶應義塾大学の帰国生入試FAQでは、厳封や証明付きの写しの扱い、学校からの直送条件が説明されています。このような条件は、出願先ごとに確認が必要です。
海外からの準備では、オンライン登録だけでなく、支払い、郵送、スコア送付まで必要な場合があります。必着か消印有効か、締め切りの時刻・基準となる時間帯も確認してください。
高校受験では、志望理由書・海外生活報告書などの設問に合わせる

高校の帰国生入試でも、志望理由書を求める学校があります。海外生活報告書、自己PR書など、学校によって名称や記入内容は異なります。
例えば、工学院大学附属高校の2027年度帰国生入試では、所定様式の志望理由書が出願書類に含まれています。
| 整理する点 | 高校受験 | 大学受験 |
|---|---|---|
| これまでの経験 | 学校生活や活動で取り組んだこと、考えたこと | 学習・活動・経験と、志望する学問との関係 |
| 入学後の希望 | 授業や学校生活で学びたいこと、挑戦したいこと | 学部・学科の教育内容に沿った学修の方向性 |
| 共通する確認点 | 所定の質問に答え、本人の言葉で説明できるか | 所定の質問に答え、本人の言葉で説明できるか |
高校受験でも、学びたいことや志望理由が不要になるわけではありません。大学受験でも、全員が特定のゼミまで決める必要があるわけではありません。年齢と設問に合う具体性を意識してください。
面接で書類に関する質問を受けた場合に備え、提出した内容は控えを残し、本人が説明できるようにしておきましょう。
志望理由書はいつから準備するか|提出日から逆算する
準備に必要な期間は、志望校の決まり具合、材料の整理状況、書類の発行日数によって変わります。次の表は、余裕をもって準備できる場合の一例です。
| 時期の目安 | 取り組むこと |
|---|---|
| 提出の6~4か月前 | 経験と関心の整理、大学研究、出願資格の確認。学校への書類依頼方法を調べる |
| 4~2か月前 | 所定の設問に合わせて初稿を作る。必要書類の発行時期を調整する |
| 2~1か月前 | 内容・構成・表現を見直す。小論文や面接の練習も並行する |
| 提出前 | 正式な様式へ入力・記入し、添付書類、送付、登録、支払いなどの完了を確認する |
受験年度の要項がまだ出ていない場合は、前年度の資料を参考に準備を始め、公開後に変更点を照合してください。
志望理由書の完成まで、小論文や面接の対策を待つ必要はありません。書類作成と並行して、読解・論述や、自分の考えを話す練習を進められます。
期限が近い場合は、まず提出条件と不足書類を確認し、初稿を作って優先的に直す点を絞りましょう。
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志望理由書は誰に相談するか|本人が考えるための支援を選ぶ

材料の整理は、一人で記録を振り返る方法でも進められます。そのうえで、他の人に読んでもらうと、説明が足りない部分や、自分では気づかなかった関心が見つかる場合があります。
学校の先生、進路担当者、帰国生向けの塾、個別指導などが相談先になります。現地校の先生が日本の入試に詳しいとは限りませんが、本人の学習や活動について助言をもらえる場合があります。
相談相手を選ぶ際は、次の点を確認してください。
- 募集要項と設問を確認してくれるか:一般的な型に当てはめるだけになっていないか
- 質問で考えを整理してくれるか:本人が言っていない経験や志望理由を作らないか
- 修正の理由を説明してくれるか:本人が理解して書き直せるか
- 期限内にやり取りできるか:提出回数、返却日数、再添削、費用が明確か
- 過去の相談内容を引き継げるか:担当者が変わる場合も、方針や修正履歴を共有できるか
志望理由書・小論文・面接を同じ人に見てもらう方法もありますが、すべてを一人に任せることが必須ではありません。担当が分かれる場合は、提出した書類や本人の考えを共有すると相談しやすくなります。
海外からオンラインで相談する場合は、時差、答案の提出方法、帰国後の受講時間まで確認してください。
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帰国子女の志望理由書についてよくある質問
将来の夢が決まっていません。書けますか?
職業名が決まっていなくても、関心の整理は始められます。何を学びたいか、どのような問題に関わりたいかを考えましょう。将来像を尋ねる設問には、未定とだけ書くのではなく、現時点の方向性と大学で具体化したいことを説明してください。
特別な海外経験や受賞歴がありません
まず、出願要件として実績が必要かを確認してください。そのような指定がなければ、授業や日常の経験から、何を考え、どう行動したかを整理できます。珍しい経験を作ろうとせず、事実に基づいて書きましょう。
英語で考えたほうが書きやすいのですが、大丈夫ですか?
材料集めは考えやすい言語で構いません。提出文は、募集要項が指定する言語で作成してください。翻訳する場合も、意味が変わっていないか、本人が内容を説明できるか、外部支援の規定に沿っているかを確認します。
例文を参考にしてもよいですか?
情報の並べ方を学ぶ参考にはなりますが、設問が違えば適切な構成も変わります。他人の経験や文章を自分のものとして使わず、出願先の指示に合わせて、自分の材料で書いてください。
何回くらい書き直せば完成ですか?
共通する回数の目安はありません。設問に答えているか、事実に誤りがないか、経験と学びの関係が伝わるか、本人が説明できるかを確認します。提出直前まで修正を続けるより、様式や提出手続きの確認時間も残しましょう。
保護者はどこまで手伝ってよいですか?
出願先の指示に従ったうえで、締め切りの整理、大学情報の確認、本人の話を聞くことなどで支えられます。理由や経験を代わりに作らず、分かりにくい部分を質問し、本人が考えて書き直せるようにしてください。
まとめ|経験と学びをつなげ、設問に合う志望理由書を作る
帰国生の志望理由書では、海外経験を紹介するだけでなく、その経験や学習から生まれた関心と、志望先での学びをつなげることが大切です。
- 受験年度の募集要項と所定の設問を確認する
- 経験・行動・気づき・残った疑問を整理する
- 学部名だけでなく、授業内容や学習方法を調べる
- 構成と分量は、設問や字数に合わせて調整する
- 添削の理由を理解し、本人の言葉で書き直す
- 証明書の言語・厳封・発行時期・送付期限も並行して確認する
最初から立派な将来像や、整った文章を作る必要はありません。まずは設問を確認し、関連する経験を一つ選んで、「自分が何をしたか」「何をもっと知りたいか」を書き出してください。
その材料と大学の教育内容を照らし合わせることで、志望理由書だけでなく、進学先を選ぶ理由も具体的になります。
※出願資格、提出書類、作成方法、選考での扱いは、大学・学校・入試方式・年度によって異なります。受験年度の募集要項をご確認ください。担当事例は個人が特定されないよう概要のみを記載し、学習方法の効果や合格を保証するものではありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。




