日能研の入塾テストは難しい?学年別の難易度と2週間でできる対策

「日能研の入塾テストは難しいのだろうか」

「学校のテストは取れているけれど、通用するのか分からない」

「落ちたらどうすればいいのだろう」と不安になっていませんか。

結論からいうと、日能研の入塾テストの難しさは、受ける学年によってまったく違います。

小3や小4であれば、学校で習う内容が土台になります。一方、小5や小6は、すでに通塾している子が塾のカリキュラムで先の単元まで進んでいるため、初めて受ける場合は差を感じやすくなります。

つまり、「日能研の入塾テストは難しいか」という質問への答えは、お子さんの学年で変わります。

私は塾講師と家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんの学習相談を担当してきました。入塾前のご相談でよくあったのが、「学校では90点以上なのに、思ったより点が取れなかった」というケースです。

この記事では、学年別の難しさ、合格点が公表されていない中での判断材料、落ちる原因、2週間でできる対策まで解説します。

この記事の要点

  • 難しさの中身は学年によって変わる
  • 合格点は非公表だが、判断材料は3つある
  • 基準に届かなくても再受験できる
目次

日能研の入塾テストの基本

日能研の入塾テストの基本

正式名称は「入会資格テスト」

日能研の公式表現は「入会資格テスト」です。検索では「入塾テスト」「入室テスト」と呼ばれることもありますが、一般には日能研へ入会するためのテストを指して使われています。

公式サイトでは、入会するには入会資格テスト(無料)を受験し、結果が基準に達すると入会資格が発行されると案内されています。

国語・算数の2教科

入会資格テストは国語・算数の2教科で実施されると案内されています。理科・社会は含まれません。

つまり、準備すべきは算数と国語だけです。理社の先取りをする必要はありません。

基準に届かなくても再受験できる

日能研の資料では、基準に達しなかった場合でも再度受験できると案内されています。

つまり、1回で決まるテストではありません。ここを知っておくだけで、お子さんへの声のかけ方も変わります。

なお、入会資格テストの対象学年や実施方法は、地域・校舎・時期によって異なります。以下は日能研公式の一般的な案内をもとにしていますが、受験前に希望校舎の最新情報を確認してください。

学年別|日能研の入塾テストはどこが難しいのか

テスト問題に取り組む小学生

まず、お子さんの学年の欄を確認してください。難しさの中身が変わります。

学年難しさの中身準備のポイント
小2・小3学校の内容が土台。テスト形式に慣れているかが影響しやすい時間を測って解く経験をしておく
小4学校の内容が中心だが、文章題や読解で差が出やすい計算・漢字と、文章題の条件整理
小5すでに通塾している子との既習範囲の差が出やすく、学校内容だけでは対応しにくい問題が増える4年内容の抜けを確認しておく
小6受験学年のため、入会時期によっては既習範囲の差が大きくなりやすい受験時期と入会後の計画を校舎に相談する

ポイントは、学年が上がるほど、学校のテストの点数だけでは判断しにくくなる

小5・小6で入塾を考えている場合、学校のテストの点数だけを見て判断すると、ずれが生じやすくなります。受ける前に、校舎で「今の学年から入る場合、どのあたりまでの内容が必要か」を確認しておくと安心です。

合格点は非公表|代わりに使える3つの判断材料

合格点は非公表|代わりに使える3つの判断材料

日能研の入会資格テストの合格最低点は、公式サイトでは公表されていません。学年・校舎・時期によって基準が異なる可能性もあります。

そのため、「何点なら合格」と示すことはできません。代わりに、家庭で使える判断材料を3つ挙げます。

材料① 学校内容の基礎が安定しているか

まず確認したいのは、学校のテストが何点だったかより、算数と国語の基礎が安定しているかです。

  • 算数:計算を大きく取りこぼさない、基本的な文章題で何を求めるか読み取れる
  • 国語:漢字・語句が大きく抜けていない、文章を読んで答えの根拠を探せる

学校で90点前後取れていても、入会資格テストで同じように取れるとは限りません。学校のテストは既習内容の確認が中心ですが、塾のテストでは初めて見る問題を読み取り、時間内に考える力も必要になるからです。

材料② 時間を測ったときの解き終わり方

家庭で市販の問題集を1ページ、時間を測って解かせてみてください。見るのは正答率ではなく、次の点です。

  • 最後の問題まで手をつけられたか
  • 分からない問題で止まり続けていないか
  • 空欄のまま出していないか

入会資格テストでは、解ける問題を確実に取れているかが結果を左右します。時間切れで後半に手をつけていない場合、実力より低い点数になります。

材料③ 校舎への直接の確認

最も確実なのはこれです。次のように聞いてください。

  • 今の学年から入る場合、どのあたりまでの内容が必要ですか
  • 受験前に準備しておいたほうがよい範囲はありますか
  • 基準に届かなかった場合、次はいつ受けられますか

3つ目まで聞いておくと、結果が出る前から次の見通しが立ちます。

学校では点が取れるのに難しく感じる4つのポイント

学校では点が取れるのに難しく感じる4つのポイント

「学校では90点以上なのに、思ったより取れなかった」というご相談は少なくありません。差が出るのは、次の4つです。

① 計算はできても、文章題で式が立たない

学校の算数は、習った解き方をそのまま使える問題が中心です。一方、中学受験向けの文章題は、条件を自分で整理してから式を立てる必要があります。

計算力ではなく、読み取る力が問われる部分です。

② 読めているのに、答えの根拠を探せない

国語では、文章の内容は分かっていても、設問に対する答えを本文から探せないことがあります。

「何となくこれだと思った」で選んでいる場合、初めて読む文章では正答率が下がります。

③ 時間が足りない

学校のテストは時間に余裕があることが多いため、時間内に解き切る練習をしていないお子さんもいます。

1問に時間をかけすぎて後半に手が回らないと、解ける問題まで落とします。

④ 初めての場所と雰囲気

知らない教室で、知らない子と一緒に受けるテストです。普段通りの力を出せないことがあります。

これは学力の問題ではありません。事前に時間を測って解く経験をしておくだけでも、当日の緊張は和らぎます。

日能研の入塾テスト対策|2週間でできる準備

入会資格テストのために、難しい問題を大量に解く必要はありません。テストまで2週間しかなくても、計算・漢字、文章題、読解、時間配分に絞れば基本的な準備はできます。

時期やること
2週間前計算と漢字を1日10分。前学年の内容まで戻って確認する
1週間前算数の文章題と国語の読解を、時間を測って解く
3日前間違えた問題だけを解き直す。新しい問題は増やさない
前日早く寝る。難問には触れない
当日分かる問題から解く。止まったら飛ばす

当日、お子さんに伝えておきたい2つのこと

直前の声かけは、対策と同じくらい結果に影響します。次の2つだけ伝えてください。

  • 分からない問題は飛ばしていい(1問で止まると後半を落とす)
  • 空欄で出さない(分かるところまで書く)

逆に、「頑張ってね」「落ちたら困る」といったプレッシャーになる言葉は避けてください。緊張で実力が出ないほうが、点数への影響は大きくなります。

保護者は解き方を教えすぎない

文章題でつまずいたとき、すぐに解き方を教えたくなりますが、次のように質問するほうが効果があります。

  • 「何を聞かれている問題?」
  • 「分かっていることはどれ?」

この2つに答えられれば、式は自分で立てられることがほとんどです。答えられない場合は、条件整理の練習が必要だと分かります。

入塾テストに落ちた場合の対処法

入塾テストに落ちた場合の対処法

基準に届かなかったときも、再受験できると案内されています。1回の結果で判断する必要はありません。

まず、どこで落としたかを1つ特定する

答案が返ってきたら、次のどれに当てはまるかを1つだけ決めてください。

失点の場所次にやること
計算・漢字毎日10分の基礎練習を2〜3週間続ける
文章題条件整理の練習。図に書き出すところから
読解答えの根拠に線を引く習慣をつける
後半が空欄時間配分の練習。飛ばす判断を身につける

すべてを直そうとすると続きません。1つに絞ってください。

校舎に次の受験時期を相談する

日能研の資料では、基準を満たすのが難しい場合に期間講習の受講をすすめることがあると説明されています。

次はいつ受けられるのか、それまでに何を準備すべきかを確認しておくと、家庭でやることが決まります。

お子さんへの伝え方

落ちたことを責めると、次の受験に向かえなくなります。「今回はここが足りなかったから、そこだけやろう」と、範囲を限定して伝えてください。

入会資格テストは、入れるかどうかを決めるだけのものではありません。入会後にどこを重点的に見るべきかが分かる材料でもあります。

合格後|日能研についていけるか不安な場合

入会資格テストに通っても、その先が不安という方も多いと思います。日能研は、授業を受けて終わりではなく、家庭で復習し、学習力育成テストで確認する流れが中心です。

入会前に確認しておきたいのは、次の2点です。

  • 週に何時間、家庭学習の時間を確保できるか
  • 算数でつまずいたときに、聞ける相手がいるか

入会資格テストで失点した科目は、入会後も同じ場所でつまずきやすい部分です。答案を取っておき、最初の数か月で重点的に見てください。

日能研の学習スタイルが合うかを確認したい方は、こちらも参考にしてください。

日能研に向いている子・向いていない子の特徴はこちら

家庭だけで算数のつまずきを見きれない場合は、入会後に必要な部分だけ外部のサポートを使う方法もあります。

日能研と併用におすすめの家庭教師6選はこちら

FAQ|日能研の入塾テストでよくある質問

日能研の入塾テストは何点で合格ですか?

合格最低点は公表されていません。学年・校舎・時期によって基準が異なる可能性があります。学校の算数・国語で80点以上が多いかを目安にしつつ、正確な内容は希望校舎に確認してください。

落ちることはありますか?

基準に達しない場合があります。ただし、資料では再度受験できると案内されているため、1回で決まるわけではありません。

何教科ありますか?

国語・算数の2教科です。理科・社会は含まれないため、準備するのは算数と国語だけで構いません。

学校のテストで90点台なら大丈夫ですか?

安心材料にはなりますが、確実とはいえません。学校のテストは習った内容の確認が中心で、中学受験向けの問題は条件整理や読み取りの比重が高くなります。文章題と読解を、時間を測って解いておくと安心です。

小5・小6からの入塾は難しいですか?

学年が上がるほど、すでに通塾している子との既習範囲の差が出やすくなります。受験前に、その学年から入る場合に必要な範囲を校舎で確認してください。

対策はどれくらい必要ですか?

テストまで2週間程度でも、計算・漢字、文章題、読解、時間配分に絞れば基本的な準備はできます。計算・漢字を毎日10分、直前に文章題と読解を時間を測って解く程度で構いません。難問を大量に解く必要はありません。

対策のために家庭教師は必要ですか?

入塾テストのためだけであれば、通常は必要ありません。ただし、算数か国語のどちらかが大きく遅れていて、家庭では原因が特定できない場合は、短期間だけ利用する方法もあります。

まとめ|日能研の入塾テストは学年で難しさが変わる

日能研の入塾テストについて、確認する順番をまとめます。

  • お子さんの学年で、難しさの中身を確認する
  • 学校の点数帯と、時間を測ったときの解き終わり方を見る
  • 校舎に「必要な範囲」と「次の受験時期」を確認する
  • テストまで時間がない場合は、計算・漢字、文章題・読解に絞って準備する

合格最低点は公表されていませんが、判断材料は用意できます。そして、基準に届かなくても再受験できると案内されています。1回の結果で、中学受験そのものを判断する必要はありません。

入会資格テストの答案は、入会後にどこを重点的に見るべきかを教えてくれる材料でもあります。合否だけで終わらせず、失点した場所を1つ覚えておいてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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