帰国子女の中学受験はいつから準備する?帰国時期別の進め方と条件

「帰国子女の中学受験は、いつから準備すればいいの?」

「まだ帰国時期が決まっていないけれど、先に勉強を始めた方がいい?」

「英語はできるけれど、国語や算数の対策は間に合う?」

海外から中学受験を考えると、帰国時期、出願条件、受験科目など、確認することが多く、何から始めればよいか迷うのではないでしょうか。

結論からいうと、中学受験を考え始めた時点で情報収集を始め、小3〜小4ごろを目安に、国語・算数・英語の現在地と志望校の条件を確認することをおすすめします。

ただし、全員が同じ学年から同じ対策を始めるわけではありません。必要な準備期間は、入試までの残り時間、試験内容、現在の学力、帰国予定によって変わります。

帰国が決まるまで待つ必要はありません。日本語での読み書きや算数の基礎を続けながら、候補校の出願条件と入試日程を調べておくと、予定が変わった場合にも対応しやすくなります。

私は元教育プランナーとして、600名以上のお子さんとご家庭を担当しました。その経験をもとに、学年別の準備、帰国時期が未定の場合の進め方、海外から受験対策をする際の注意点を解説します。

※学習スケジュールは筆者が提案する目安です。学校の出願条件・試験内容は2026年9月に確認した公式情報をもとにしています。実際に受験する年度の募集要項で、必ず再確認してください。

目次

帰国子女の中学受験はいつから準備する?小3〜小4を目安に条件と学力を確認

帰国子女の中学受験はいつから準備する?小3〜小4を目安に条件と学力を確認

「いつから準備するか」は、情報収集・基礎学習・志望校別対策を分けて考えると整理しやすくなります。

情報収集は、中学受験を考え始めたときから始められます。基礎学習は低学年から少しずつ続け、志望校別の対策は、必要な科目と現在の学力を確認して計画を立てましょう。

時期の目安主に取り組むこと確認したい点
小1〜小2日本語の読書・会話、漢字、計算などの習慣づくり無理なく続けられる教材と学習環境があるか
小3〜小4候補校の情報収集と、国語・算数・英語の学力確認受験科目に合わせた学習を始める必要があるか
小5候補校に必要な科目の対策と、資格・作文・面接の準備入試までに必要な範囲を学び終えられるか
小6出願準備、過去問、作文・面接、併願校の調整出願日・試験日・入学手続の期限に間に合うか

※全員に当てはまる開始時期ではありません。難度の高い算数や4科目の一般入試を考える場合は、早い段階から受験用の学習が必要になることがあります。

「帰国する日」だけでなく「入試の日」から逆算する

帰国まで時間があっても、受験する学校の試験日が近ければ、準備を急ぐ必要があります。

例えば、2027年度入学向けの帰国生入試では、文教大学付属中学校は2026年11月22日、頌栄女子学院中学校は2026年12月5日に試験を予定しています。

「小6の冬から過去問を始めればよい」と考えていると、その前に試験を迎える学校もあります。出願や資格の提出期限は、試験日よりさらに前です。

出典:文教大学付属中学校・2027年度帰国生募集要項頌栄女子学院中学校・2027年度帰国生向け募集要項

最初に整理したい4つの情報

  • 入学したい年度:日本の学年と現地校の学年・修了時期を確認する
  • 帰国予定:本帰国と、受験のための一時帰国を分けて考える
  • 候補校の条件:出願資格、試験科目、日程を確認する
  • 現在の学力:学校の成績だけでなく、候補校の問題にどこまで対応できるかを見る

この4つがそろうと、「いつから塾に通うか」より先に、「何を、いつまでに学ぶか」を決められます。

帰国生入試の出願条件|在外期間・帰国日・在籍校を確認する

帰国生入試には、全国共通の出願条件があるわけではありません。同じ海外経験でも、出願できる学校とできない学校があります。

年数だけでなく、数え方と基準日を確認する

まず確認したいのは、海外に滞在・在学した期間と、帰国後の経過期間です。

確認項目募集要項で見るところ
海外での期間滞在期間か在学期間か。「継続」か「通算」か
帰国後の期間何年以内か。出願日・試験日・入学日など、どの日を基準にするか
在籍校の種類現地校・インターナショナルスクール・日本人学校の扱い
その他の条件生年月日、修了見込み、保護者との海外滞在、国籍、入学後の通学条件など
事前確認出願資格の審査や、学校への事前相談が必要か

例えば、頌栄女子学院の2027年度募集要項では、海外での居住・在学期間に加え、原則として試験日から起算して帰国後3年以内という条件が示されています。

「帰国後3年以内」と書いてあっても、何を基準に3年を数えるかまで読まないと判断できません。条件の境目に当たる場合は、日付を整理して学校に確認してください。

出典:頌栄女子学院中学校・帰国生募集要項。上記は条件の一部であり、出願時には全項目の確認が必要です。

日本人学校でも出願できる学校がある

日本人学校に在籍していても、帰国生入試の対象とする学校があります。頌栄女子学院の募集要項にも、海外の在籍校として日本人学校が含まれています。

ただし、出願できることと、試験内容が得意分野に合うことは別です。在籍校の種類だけで英語力を判断せず、実際の問題とお子さんの学力を照らし合わせましょう。

海外の学校に書類を依頼する時間も確保する

学校によっては、成績表、在学証明書、海外在留証明書などの提出が必要です。

学校指定の様式や翻訳の要否、原本が必要か、郵送かオンライン提出かを確認してください。現地校の長期休暇と重なると、すぐに発行してもらえない場合があります。

学習計画と同時に、書類を誰に、いつ依頼するかも決めておきましょう。

帰国生入試と一般入試の選び方|英語型・国算型・複数科目型を比較

帰国生入試は、英語だけで受ける試験とは限りません。国語・算数、作文、面接など、学校や方式によって組み合わせが異なります。

方式の例試験内容の例対策で確認すること
英語中心の方式英語筆記、英作文、英会話、面接など日常会話に加え、読む・書く力が求められるか
国語・算数中心の方式国語・算数、または算数・日本語作文、面接など日本語で問題を読み、考えを説明できるか
複数科目を組み合わせる方式国語・算数・英語など各科目の配点と、必要な準備量のバランス
一般入試国語・算数の2科、理科・社会を含む4科、英語利用など帰国生入試との科目・出題範囲・日程の違い

※上記は整理のための分類です。学校の正式な入試名称や、すべての方式を示すものではありません。

実際に、文教大学付属中学校の2027年度帰国生入試は、算数・日本語作文・面接という構成です。頌栄女子学院では、英語入試と、国語・算数も課す3教科入試が案内されています。

出典:文教大学付属中学校・帰国生募集要項頌栄女子学院中学校・帰国生募集要項

帰国生枠が使えても、必ず合格しやすいとは限らない

科目数が少なくても、その科目で高い力が求められる場合があります。帰国生入試か一般入試かという名前だけで、難しさを比較することはできません。

出願条件、過去問やサンプル問題、配点、入学後の学習環境を見て、お子さんに合う方式を選びましょう。

一般入試も受ける場合は、理科・社会などの追加対策が必要になるかを早めに確認してください。直前になって受験科目を増やすと、学習時間の確保が難しくなることがあります。

特に英語を使う入試を考える場合は、「日常会話ができるから大丈夫」と判断せず、長文読解や英作文にも対応できるかを確認しましょう。会話は得意でも、読み書きや試験でつまずく場合は、次の記事で課題の見つけ方と対策を紹介しています。

帰国子女なのに英語ができない?2つのパターンと、それぞれの対処法

学年別の準備スケジュール|小4・小5・小6から何を始める?

学年別の準備スケジュール|小4・小5・小6から何を始める?

ここからは、学年別に取り組みたい内容を整理します。現地校の学年と日本の学年が異なる場合は、入学したい年度を基準に読み替えてください。

小3〜小4|基礎の確認と受験科目の学習を始める

この時期は、日本語の読み書き、算数の既習範囲、英語の4技能を確認し、どこを補う必要があるかを見つけます。

国語では、会話ができるかだけでなく、文章の内容を説明できるか、漢字を書けるかを確認します。算数では、計算に加え、日本語の文章題を理解して式にできるかを見てください。

小4だから受験勉強はまだ不要、とはいえません。志望校が求める算数や4科目の対策に時間がかかる場合は、受験用のカリキュラムを始める時期も相談しましょう。

基礎が不安な場合は、難しい問題を増やすだけでなく、学年を戻って確認する学習を組み合わせます。

小5|候補校を絞り、必要な範囲を学ぶ計画を作る

小5では、候補校の出願条件と試験内容を確認し、入試までに何を学ぶかを具体化します。

  • 受験科目と、学び終える必要がある単元を整理する
  • 英語資格が必要なら、目標と受験可能な日程を確認する
  • 作文・英作文・面接の形式を確認する
  • 学校見学やオンライン説明会に参加する
  • 模試や教材のテストで、計画と理解度のずれを確認する

過去問やサンプル問題は、この段階から保護者や講師が確認してかまいません。本人にすべて解かせるためではなく、必要な対策を知るために使います。

小6|出願準備と志望校別対策を並行する

小6では、受験年度の募集要項を確認し、出願書類、試験日、資格の提出期限、入学手続日を一覧にします。

学習面では、過去問やサンプル問題を使って、時間配分、記述の書き方、面接での答え方を練習します。演習で見つかった弱点は、基本問題に戻って補ってください。

小6から準備を始める場合も、学年だけで「もう遅い」とは判断できません。出願できる学校、試験までの期間、現在の学力を確認し、対応可能な方式を検討しましょう。

ただし、未習範囲が多い場合は、第一志望だけに絞らず、併願校や中学受験以外の進路も含めて考えることが大切です。

帰国時期別の進め方|帰国未定・帰国直前・帰国済みの場合

帰国までの期間と、入試までの期間は同じではありません。帰国予定を確認しながらも、学習は入試日から逆算して進めましょう。

帰国が2年以上先でも、入試が近いなら対策を進める

帰国も入試も先であれば、国語・算数・英語の基礎を積み上げる時間を確保できます。

一方、本帰国は先でも、中学入学に合わせて進路を決めたい場合は、受験方法や入学後の生活条件を先に確認する必要があります。

「帰国が先だから、受験対策も後でよい」とは限りません。一時帰国での受験を考える場合も、出願時点の居住条件と、入学までに必要な手続きを学校に確認してください。

帰国が1年以内なら、引っ越しと受験の日程を重ねて確認する

帰国が近い場合は、引っ越し、学校の転校、通塾先の変更が受験準備と重なることがあります。

帰国前後に学習が止まりそうな期間を見込み、教材や学習記録を引き継げるようにしておきましょう。

なお、小3で帰国まで1年の場合と、小6で帰国まで1年の場合では、状況が大きく違います。帰国まで1年という理由だけで、受験を急いだり見送ったりする必要はありません。

すでに帰国しているなら、出願条件と現在の学力を確認する

帰国済みの場合は、候補校が定める帰国後の経過期間を確認します。帰国生入試の対象外でも、一般入試や別の英語利用方式を検討できる場合があります。

学力の確認には、模試だけでなく、候補校の過去問やサンプル問題も使いましょう。一般的な4科目模試の偏差値だけでは、英語中心の入試や作文型の適性は測れません。

帰国時期が未定なら、複数の予定を並べて準備する

筆者が担当したご家庭でも、帰国時期の変更に合わせて、受験や学習の計画を見直すことがありました。

予定が確定しない場合は、次のように複数の進路を並べて考えてください。

  • 中学入学に間に合う場合は、どの入試を受けるか
  • 本帰国前に受験する場合は、一時帰国などで対応できるか
  • 入学時期に間に合わない場合は、転編入や別の進学先を検討できるか

転編入は、希望する学校が必ず募集するとは限りません。対象学年、欠員、試験科目、受け入れ時期を個別に確認する必要があります。

予定が決まらない間も、日本語の読み書き、算数の基礎、英語の学習は続けられます。ただし、国語・算数がすべての入試で必須という意味ではありません。

帰国予定の確定を待って、志望校の問題を初めて見ることのないようにしましょう。候補校の試験内容は先に確認し、共通して必要な学習から進めます。

科目別の準備|国語・算数・英語・作文面接は何から始める?

科目別の準備|国語・算数・英語・作文面接は何から始める?

優先する科目は、お子さんの得意・苦手と試験内容によって異なります。特に、日本語の読み書きに不安がある場合は、帰国後にまとめて対策しようとせず、海外にいる間から確認しておきましょう。

国語|会話だけでなく、漢字・語彙・読解・記述を確認する

家庭で日本語を話していても、文章を読むことや、考えを書いて伝えることには別の練習が必要な場合があります。

一方で、海外にいるから漢字が必ず遅れるわけではありません。学校や家庭での学習状況を見て、次の点を確かめてください。

  • 習った漢字を読めるか、文の中で使って書けるか
  • 文章中の言葉や表現の意味を理解できるか
  • 出来事や筆者の主張を、自分の言葉で説明できるか
  • 本文の根拠を使って、質問に合う答えを書けるか

補習校で学んでいる場合も、授業内容と受験で求められる内容を照らし合わせましょう。補習校の指導範囲は一律ではなく、在籍しているだけで十分とも、不十分とも判断できません。

筆者の経験では、語彙の学習を続けていても、すぐに模試の点数へ表れず、本人が不安になることがありました。その場合は、「覚えた言葉を説明できる」「短い文章を要約できる」など、途中の変化も確認していました。

配点や解く順番は試験によって異なります。文章題から始める方法を一律にすすめるのではなく、演習で時間配分を試し、取りやすい問題を落とさない順番を探してください。

算数|学校の進度と受験範囲の違いを確認する

算数は、計算ができても、日本語の文章題で条件を読み取れない場合があります。また、学校で習う内容だけでは、志望校の受験問題に対応しきれないこともあります。

計算、問題文の理解、図や式にする力、受験特有の解き方を分けて確認しましょう。

未習範囲がある場合は、「いつまでに学び終え、いつから総合問題に取り組むか」を講師と決めます。国語を優先するあまり、算数の対策開始を遅らせすぎないことも大切です。

英語|資格の級だけでなく、入試問題への対応を見る

英語を使う入試では、日常会話に加え、長文読解、語彙・文法、英作文などが求められることがあります。

英語資格を持っていても、学校独自の問題への対策が不要になるとは限りません。資格が出願条件なのか、加点や試験免除に使われるのかも確認してください。

資格取得を目指す場合は、必要な級・スコア、取得時期の条件、証明書の提出期限から逆算します。

作文・面接|経験を振り返り、質問に合う答え方を練習する

作文や面接では、海外生活を話せることに加え、聞かれたことに沿って説明できるかを確認します。

学校生活で取り組んだこと、困ったこと、そこから学んだことを、本人の言葉で整理しておきましょう。課題型の作文では、経験談ではなく、示されたテーマについて考える練習が必要な場合もあります。

保護者が整えた答えを丸暗記させるより、本人が理由や具体例を説明できる状態を目指してください。面接で使う言語や、保護者同伴の有無も学校ごとに確認します。

海外から中学受験を準備する注意点|時差・模試・英語資格

海外から中学受験を準備する注意点|時差・模試・英語資格

時差や講習日程で受けられない授業をどう補うか

通常授業には参加できても、講習期間だけ時間帯が変わり、受けにくくなることがあります。夏時間の切り替えや現地校の休暇も含め、年間の日程を確認してください。

欠席する授業がある場合は、録画、振替、質問対応、別教材での学習など、塾が用意する方法を先に確認しましょう。

筆者が担当したご家庭では、塾の教材を使って個別指導で予習し、集団授業を理解の確認に使った例がありました。また、参加できない授業の範囲を別途学び、わからない問題を個別で確認する組み方もありました。

ただし、すべての単元で予習が必要とは限りません。本人の理解度と塾の進め方に合わせ、予習・復習のどちらを個別指導に任せるかを決めてください。

模試は受験方法と実施条件をそろえる

海外で利用できる模試や受験方法は、地域や主催者によって異なります。現地会場、自宅受験、オンライン受験などの有無を確認しましょう。

自宅受験でも、指定された条件を守れば学習の判断材料になります。注意したいのは、時間を延長したり、問題の意味を教えたりして、実施条件が変わってしまうことです。

  • 主催者が指定する時間・休憩・用具のルールを守る
  • 試験中は、問題の解き方や答えにつながる助言をしない
  • 保護者の監督が必要な場合は、主催者の指示に従う
  • 時間終了時の答案と、その後の解き直しを分ける
  • 受験方式によって、成績の集計や判定に違いがないか確認する

一時帰国中に会場受験ができれば、本番に近い環境を経験する機会になります。ただし、移動や日程の負担を考え、可能な範囲で取り入れてください。

英語資格は、結果提出に間に合う受験日を選ぶ

英語資格は、受験できる日だけでなく、結果が出る日と証明書を提出できる日まで確認する必要があります。

英検には海外本会場や準会場があり、英検S-CBTも海外会場で実施されています。ただし、利用できる地域、級、日程は方式や会場によって異なります。

「海外だから受験機会が少ない」と一律に考えるのではなく、現在利用できる方式を調べ、出願に使える受験機会があと何回あるかを数えてください。

出典:日本英語検定協会・海外本会場案内英検S-CBT海外会場案内

学校見学と進路の見直し|一時帰国で確認したいこと

海外からの学校選びでは、出願条件や試験科目に目が向きがちです。あわせて、お子さんが入学後の生活を想像できるかも確かめましょう。

見学では、通学・授業・帰国生への支援を見る

  • 予定している住まいから無理なく通学できるか
  • 英語を伸ばす授業と、日本語で学ぶ教科への支援が合っているか
  • 生徒や先生の雰囲気を、本人がどう感じるか
  • 部活動や学校行事を含め、続けたい活動と両立できそうか

筆者が担当したご家庭でも、複数の学校を見学した後に志望順位が変わったり、本人の学習意欲に変化が見られたりした例がありました。

一時帰国の予定が立ったら、説明会や見学の予約を確認してください。帰国が難しい場合は、オンライン説明会や個別相談の有無を調べる方法もあります。

中学受験を見送り、高校受験を目指す選択もある

学習の負担が大きい、希望する入学時期と帰国予定が合わない、本人が別の学校生活を望んでいるなどの場合は、中学受験を見送る選択もあります。

その場合も、国語や算数で身につけた基礎は、その後の学習に役立ちます。

ただし、高校受験まで待てば帰国生枠を使えるとは限りません。帰国後の経過期間などの条件があるため、高校の帰国生入試を考える場合は、改めて出願資格を確認してください。

帰国子女の高校受験条件|帰国時期から逆算する進め方と3つのルート

海外からの中学受験対策はどこで受ける?集団塾と個別指導の選び方

海外からの中学受験対策はどこで受ける?集団塾と個別指導の選び方

集団塾と個別指導のどちらが合うかは、必要な科目、現在の理解度、受講できる時間によって変わります。両方を使うことが必須ではありません。

学習方法検討しやすい状況確認したい点
集団塾複数科目を計画的に学び、授業の進度に合わせて取り組める志望校への対応、時差、講習、欠席時の支援
個別指導特定科目の補強や、作文・面接など個別の練習が必要担当講師の経験、教材、授業外の学習計画
集団塾と個別指導の併用塾の学習を軸に、苦手や欠席した範囲を補いたい指導の重複、宿題量、総額、講師間の情報共有

併用するなら、「算数の解き直し」「国語の記述」「参加できなかった講習の範囲」など、個別指導に任せる内容を絞ると、時間と費用を配分しやすくなります。

オンライン個別指導を選ぶ場合も、希望する時間帯に担当できる講師がいるか、帰国後も続けられるかは確認が必要です。帰国時期が変わった場合の、受講内容や担当講師の見直し方法も聞いておきましょう。

トライのオンライン個別指導塾を候補にする場合は、帰国の見込み時期、候補校、現在の教材、答案、受講できる時間帯をまとめて相談すると、必要な指導を具体的に検討できます。

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帰国子女の中学受験についてよくある質問

小4から準備を始めれば間に合いますか?

小4は、候補校と学力を確認して計画を作る時期として考えられます。ただし、間に合うかどうかは、受験科目、問題の難度、現在の学力によって異なります。

まず国語・算数・英語の状態を確認し、受験に必要な範囲をいつまでに学ぶか決めてください。「小5からでよい」と一律に先延ばしにしないことが大切です。

小6から帰国生入試の準備を始めるのは遅いですか?

小6からでも検討できる場合はあります。最初に、出願できる学校、残っている試験日程、現在の学力を確認しましょう。

一方、必要な科目に未習範囲が多い場合は、短期間での対策が難しくなることがあります。志望校の調整や、別の進路も含めて相談してください。

帰国時期が決まっていなくても準備できますか?

できます。入学したい年度を仮に決め、候補校の条件確認と基礎学習から始めましょう。

本帰国が遅れた場合に、一時帰国で受験できるか、入学に間に合うか、転編入を検討するかを分けて確認しておくと、予定変更に対応しやすくなります。

日本人学校でも帰国生入試を受けられますか?

日本人学校を対象に含める学校もあります。ただし、在外期間や帰国後の期間など、ほかの条件も満たす必要があります。

英語型と国語・算数型のどちらが合うかは、学校の種類ではなく、本人の学力と試験内容を見て判断してください。

帰国後3年を過ぎたら、帰国生枠は使えませんか?

全国一律の期限ではありません。学校や入試方式によって条件が異なるため、候補校の募集要項を確認してください。

対象期間に収まらない場合は、一般入試や英語利用入試なども候補になります。年数の数え方がわからない場合は、渡航日・帰国日・在学期間を整理して学校に問い合わせましょう。

海外向けの塾と個別指導は、両方必要ですか?

必ずしも両方必要ではありません。集団塾の授業を理解でき、質問や欠席時の支援も足りているなら、追加しなくても進められる場合があります。

併用する場合は、苦手科目や未習範囲など、補いたい内容を先に決めましょう。授業料だけでなく、復習まで含めた学習量が無理のない範囲かも確認してください。

習い事を続けながら中学受験できますか?

両立できるかは、受験に必要な学習量と、学校・習い事の予定によります。授業を受ける時間だけでなく、宿題や復習に使う時間も確保できるかを考えてください。

大会や発表会がある場合は、忙しい時期をあらかじめ伝え、学習計画を調整しましょう。睡眠や休息を削る前提にしないことも大切です。

まとめ|帰国子女の中学受験は、入試日と現在の学力から準備を逆算する

帰国子女の中学受験は、帰国時期だけで準備の開始時期が決まるわけではありません。

情報収集は受験を考え始めたときから、小3〜小4ごろを目安に条件と学力を確認し、必要な対策を組み立てることをおすすめします。すでに小5・小6の場合も、今の状況から選べる方法を確認しましょう。

  • 準備は、帰国日だけでなく入試日・出願日から逆算する
  • 在外期間、帰国後の期間、在籍校などの出願条件を確認する
  • 英語型・国語算数型・一般入試などから、強みに合う方式を検討する
  • 国語・算数・英語の状態を見て、優先する科目を決める
  • 帰国未定でも、基礎学習と候補校の情報収集は進められる
  • 時差、模試、資格試験、書類の準備も年間計画に入れる

まずは、入学したい年度、帰国の見込み時期、候補校、今の学習状況を書き出してください。

そのうえで、今月取り組むことと、学校や講師に確認することを分ければ、帰国予定が確定していなくても準備を始められます。

※出願資格・入試内容・実施時期は、学校および年度によって異なります。受験する年度の公式募集要項をご確認ください。本文の経験談は、筆者が担当したご家庭での事例を一般化したもので、特定の生徒・ご家庭を識別できる情報は含みません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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