日能研の宿題が終わらない6つの原因|削ってよい課題の見分け方と1週間の回し方

「日能研の宿題が毎週終わらない」

「夜遅くまでやっているのに、栄冠への道が最後まで終わらない」

「終わらせようとして毎日けんかになり、親のほうが疲れてしまった」と悩んでいませんか。

結論からいうと、教材に載っている問題をすべて同じ優先度でやり切る必要はありません。今のクラスで求められている家庭学習を確認したうえで、お子さんに必要な課題から優先して取り組みましょう。

日能研の宿題は、クラスや校舎によって指定される範囲が異なります。つまり、配られた教材のすべてが「必ず全問やるもの」として出されているとは限りません。ここを知らずに全部を完璧にこなそうとすると、睡眠時間と解き直しの時間が先に削られてしまいます。

私は塾講師と家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんの学習相談を担当してきました。宿題が回るようになったご家庭に共通していたのは、量を減らすことをためらわず、「これだけは必ずやる課題」を先に決めていたことです。

この記事では、日能研の宿題が終わらない原因、削ってよい課題の見分け方、塾への相談の仕方、1週間の回し方、学年別の進め方まで解説します。

読み終えたときには、「今週やるもの」と「やらないもの」が分けられ、夜の時間と親子の会話に余裕が生まれるはずです。

目次

結論|宿題は「必ずやる・できればやる・今週は切る」の3つに分ける

結論|宿題は「必ずやる・できればやる・今週は切る」の3つに分ける

宿題が終わらないときにまずやることは、時間を増やすことではなく、課題を3つに仕分けることです。

区分内容理由
必ずやる校舎・クラスで必須と指定された課題/計算・漢字などの基礎/授業で理解できなかった部分次のテストの点数に直結するため
できればやる解けた問題の類題/標準レベルの演習定着は進むが、時間がなければ後回しでよい
先生に確認して後回し現時点では難しすぎる発展問題・非常に時間がかかる問題今の理解度では時間対効果が低いため

「切ってしまって大丈夫なのか」と不安になるかもしれません。しかし、解けない問題を眺めて30分過ごすより、解ける問題を確実にする10分のほうが、育成テストの点数は上がります。

実際、宿題を全部やっているのに点数が伸びないご家庭では、「必ずやる」に入るはずの解き直しが後回しになっていることがほとんどでした。

日能研の宿題の中身を分解する|どの教材に時間がかかっているか

仕分けをする前に、そもそも何にどれだけ時間がかかっているのかを把握しましょう。日能研の家庭学習は、主に次の教材で構成されています。

教材役割優先度の考え方
本科教室授業で使うテキスト授業で扱った問題の理解確認を優先
栄冠への道授業内容を振り返り、定着させる教材授業日に振り返り部分、その後に学び直しへ
計算と漢字毎日の基礎トレーニングまとめてやらず、数日に分けて毎日行う
強化ツール・日特問題集など(6年)入試演習・志望校対策志望校に必要な単元から取り組む

栄冠への道は、授業を思い返す部分と、自分で解き直す部分に分かれています。「問題集を全部消化する」というより、授業で学んだ内容を家庭でもう一度つなぎ直す教材と考えると、優先順位をつけやすくなります。

授業のあった日に振り返り部分を先に済ませておくと、時間がたってから解くより負担が軽くなります。計算と漢字は、1回でまとめてやると負担が大きく、定着もしにくい教材です。数日に分けて毎日少しずつ進めるほうが、結果的に短時間で終わります。

1週間だけ、かかった時間を書き出してみる

「終わらない」という感覚のままでは、どこを削るべきか判断できません。1週間だけ、教材ごとにかかった時間をメモしてください。

  • 教材名と科目
  • 始めた時刻と終わった時刻
  • 途中で止まった問題の番号

これだけで、時間を奪っているのが「量」なのか「特定の科目の1問」なのかが分かります。多くの場合、算数の数問で1時間以上使っていることに気づきます。

原因が特定できれば、削る場所も自然に決まります。

日能研の宿題が終わらない6つの原因

日能研の宿題が終わらない6つの原因

原因① 1問に時間をかけすぎている

最も多い原因がこれです。分からない問題を10分、20分と考え続け、結局答えを写して終わる。この繰り返しで、他の科目に手が回らなくなります。

家庭学習を回すための目安として、私は「3分考えて手が動かなければ、一度印をつけて先に進む」方法をおすすめします。飛ばした問題には印をつけ、翌日か週末にまとめて確認します。

飛ばすことは、あきらめではありません。時間を守る練習であり、テスト本番の問題選択にもつながります。

原因② 全部を完璧にやろうとしている

宿題は、クラスや校舎によって指定される範囲が異なります。上のクラスの子と同じ量をこなそうとすると、当然回らなくなります。

まずは「今のクラスで求められている範囲」を正確に把握することが先です。確認の仕方は後の章で解説します。

原因③ 授業日から間が空いてから取りかかっている

授業から数日たつと、内容を忘れているぶん、同じ問題でも時間がかかります。

栄冠への道の振り返り部分だけでも授業当日に済ませておくと、後の学習が一気に軽くなります。同じ量でも、取りかかる順番で所要時間は変わります。

原因④ 算数など1科目だけが全体を止めている

算数は積み上げの科目です。前の単元があいまいなまま進むと、今週の問題も解けず、解き直しに時間を取られ、他教科まで崩れます。

この場合、必要なのは今週の宿題を頑張ることではなく、つまずいた単元まで戻ることです。遠回りに見えて、結果的に毎週の宿題時間が短くなります。

原因⑤ 丸付けと直しが後回しになっている

解くだけ解いて、丸付けが週末にまとまると、直しの量が一気に増えて手がつけられなくなります。

丸付けはその日のうちに、できれば1ページ単位で行いましょう。間違いが少ないうちに直すほうが、心理的な負担も軽くなります。

原因⑥ 親が管理役になり、親子げんかで止まっている

「まだ終わってないの?」という声かけが毎日続くと、お子さんは机に向かうこと自体を嫌がるようになります。

元教育プランナーとして見てきた中でも、学力より先に親子関係が苦しくなり、学習が止まってしまうご家庭は少なくありませんでした。

日能研の宿題は全部やらないとダメ?削ってよい課題の見分け方

日能研の宿題は全部やらないとダメ?削ってよい課題の見分け方

結論から言えば、全部やる必要はありません。ただし、自己判断で減らすのではなく、次の基準と手順で進めてください。

削ってよい課題の3つの基準

  • 解説を読んでも理解できない難問(今の理解度と離れている)
  • すでに正解できている問題の、同じレベルの類題
  • 1問に10分以上かかり、他の課題を圧迫しているもの

逆に、計算と漢字、授業で理解できなかった問題の直し、育成テストの範囲になる基本問題は削らないでください。ここを削ると、点数に直接影響します。

校舎の先生への聞き方

「宿題が終わりません」とだけ伝えると、「頑張りましょう」で終わってしまうことがあります。次のように具体的に聞くと、その日から使える答えが返ってきます。

  • 今のクラスで、必ず提出・実施すべき範囲はどこまでですか
  • 栄冠への道は、どのレベルの問題まで解ければ十分ですか
  • 時間が足りないとき、後回しにしてよいのはどれですか
  • 算数の解き直しは、どこまで家庭で見るべきですか

この確認を一度しておくだけで、「削ってよいのか」という毎週の迷いがなくなります。保護者の精神的な負担が最も軽くなるのは、実はこの瞬間です。

宿題はやっているのに育成テストの点数につながらない場合は、こちらも参考にしてください。

日能研の育成テストで点数が取れない原因はこちら

宿題を終わらせる1週間の回し方

宿題を終わらせる1週間の回し方

宿題は「空いた時間にやる」のではなく、置く場所を先に決めると回りやすくなります。通塾曜日はご家庭によって異なるため、次の考え方に置き換えてください。

タイミングやること
授業のあった日栄冠への道の振り返り部分だけ済ませる(短時間でよい)
翌日授業で理解できなかった問題の解き直し
毎日計算と漢字を少しずつ(まとめてやらない)
中盤の日栄冠への道の演習部分。3分で手が止まったら印をつけて飛ばす
週末飛ばした問題の確認と、理科・社会の知識整理

ポイントは、週末に「やり残しを片づける日」ではなく「飛ばした問題を確認する日」を置くことです。前者は終わりが見えず、後者は必ず終わります。

この形にすると、平日の夜に「今日中に全部終わらせなさい」と言う必要がなくなります。

それでも終わらないときに削る順番

時間が足りない週は、次の順で削ってください。

  1. 今の理解度では難しすぎる発展問題
  2. すでに安定して解けている類題
  3. 今週の学習目標から優先度が低い演習
  4. それでも判断できない課題は校舎の先生に確認

時間がない週でも、基礎学習と授業で分からなかった部分の学び直しは優先して残します。そのうえで、科目ごとの必須範囲は校舎の指示に合わせて調整しましょう。

そして何より、睡眠時間を削って宿題を終わらせることだけは避けてください。翌週の授業の理解度が落ち、宿題がさらに終わらなくなる悪循環に入ります。

学年別|日能研の宿題が終わらないときの進め方

学年別|日能研の宿題が終わらないときの対策

小4|量より「同じ時間に始める」を優先する

小4は、宿題を全部終わらせることより、毎日同じ時間に机に向かう習慣を作る時期です。

優先するのは、計算と漢字を毎日続けること、そして算数の基本問題と国語の漢字・読解です。理科・社会は、まず授業内容を思い出せるかを確認する程度で構いません。

ここで習慣ができていると、量が増える小5をかなり楽に迎えられます。

小5|算数の解き直しに上限時間を決める

小5は学習内容が難しくなり、家庭学習の負担を感じやすくなる時期です。

この時期に効果的なのは、算数の解き直しに「今日は30分まで」と上限を決めることです。上限が決まっていないと、算数だけで夜が終わってしまいます。

割合・比・速さ・図形など、後に響く単元でつまずいている場合は、今週の宿題より戻り学習を優先してください。

小6|志望校に必要な単元から選ぶ

小6は通常授業に加えて志望校対策や過去問も始まるため、すべてをやり切ることは現実的ではありません。

判断基準は「志望校で必要かどうか」です。志望校で出題が少ない分野の難問より、頻出単元の標準問題を確実にするほうが得点につながります。

どこまで解くべきかは志望校によって変わるため、校舎の先生に必要なレベルを確認しておきましょう。

親が毎日つらいと感じるときの考え方

宿題が回らないと、保護者のほうが先に消耗します。「今日も終わらなかった」「また怒ってしまった」と、夜になるたびに気持ちが重くなる方は少なくありません。

管理役から、確認役に変える

保護者がすべてを管理しようとすると、お子さんは指示待ちになり、注意する回数も増えます。役割を次のように絞ってみてください。

  • 今週「必ずやる」課題を一緒に決める
  • 始める時間だけ声をかける
  • 終わったあとに、飛ばした問題があるか確認する

途中経過を見張るのをやめると、声をかける回数が減り、けんかの回数も減ります。

声かけを「量」から「中身」に変える

「まだ終わらないの?」は、量を責める言葉です。次のように、中身を聞く言葉に置き換えてみてください。

  • 「今日はどこで止まった?」
  • 「飛ばした問題はどれ?」
  • 「今週これだけはやる、って決めたのは終わった?」

中学受験は数年かかります。全部やり切ることより、毎週続けられる形を見つけるほうが、最終的な結果につながります。

授業についていけず宿題も回らない場合は、こちらも参考になります。

日能研についていけない原因と対策はこちら

日能研に向いている子・向いていない子はこちら

家庭だけで回らないときは家庭教師の併用も選択肢

日能研の宿題が回らないときは家庭教師との併用も選択肢

宿題が終わらないからといって、すぐに家庭教師をつける必要はありません。まずは校舎の先生に、必ずやる範囲を確認しましょう。

そのうえで、次のような状態が続く場合は、外部のサポートを検討するタイミングです。

  • 算数の解き直しを保護者が教えきれない
  • どこまで戻ればよいのか判断できない
  • 削る判断が毎週できず、結局全部やろうとしてしまう
  • 親子げんかが増え、勉強が止まっている
  • 睡眠時間を削らないと終わらない状態が続いている

授業を増やすためではなく、宿題を整理するために使う

日能研生が家庭教師を併用する場合、新しい教材を増やす必要はありません。任せたいのは次の役割です。

  • 今週やる課題と、飛ばしてよい課題を仕分ける
  • 算数のつまずいた単元を特定し、戻る範囲を決める
  • 解き直しを一緒に行い、答えを写す状態をなくす
  • 1週間の学習スケジュールを一緒に組む

この仕分けを外部に任せられると、保護者は「削ってよいのか」と毎週迷わずに済みます。お子さんも、やることが明確なぶん取りかかりが早くなります。

日能研生の家庭教師を選ぶ4つの基準

  • 日能研生の指導経験がある
  • 本科教室・栄冠への道など日能研の教材を使って指導できる
  • 新しい教材や課題を増やさない方針である
  • クラスや志望校に合わせて優先順位を決められる

日能研のカリキュラムや教材に対応できる家庭教師を、料金・講師・サポート体制で比較しています。

日能研と併用におすすめの家庭教師6選はこちら

FAQ|日能研の宿題でよくある質問

日能研の宿題は全部やらないとダメですか?

全部やる必要はありません。計算と漢字、授業で理解できなかった問題の直し、育成テストの範囲になる基本問題を残し、解説を読んでも分からない難問や、すでに解けている問題の類題は削って構いません。指定範囲はクラスによって異なるため、一度校舎で確認しておくと安心です。

宿題が終わらないまま塾に行っても大丈夫ですか?

終わらなかった問題に印をつけ、「ここが分からなかった」と伝えられる状態であれば問題ありません。むしろ、答えを写して全部埋めていくより、どこで止まったかが先生に伝わるほうが指導につながります。

小5で急に宿題が回らなくなりました

小5は量と難易度が上がる時期のため、多くの家庭で起こります。算数の解き直しに上限時間を決め、3分考えて手が止まったら飛ばすルールを導入してください。それでも回らない場合は、前の単元に戻る必要があるサインです。

算数の宿題だけ終わりません

今の単元ではなく、前の単元でつまずいている可能性があります。今週の宿題を無理に終わらせるより、割合・比・速さ・図形など、止まっている単元の基本問題に戻るほうが、結果的に毎週の負担が減ります。

宿題を減らすと成績が下がりませんか?

削る対象を間違えなければ、むしろ安定することがあります。解けない難問に時間を使うより、基本問題を確実にするほうが、育成テストの点数につながりやすいためです。ただし、計算と漢字や解き直しまで削ると影響が出ます。

家庭教師との併用はいつ検討すべきですか?

睡眠時間を削らないと終わらない状態が続いている、算数の解き直しを教えきれない、親子げんかが増えている場合は、早めに相談先を作っておくと安心です。無料相談で、日能研の教材に対応できるかを確認しておきましょう。

まとめ|宿題は「全部終わらせる」より「何を残すか」で決まる

日能研の宿題が終わらないときは、勉強時間を増やす前に、次の順で整理してください。

  • 1週間、教材ごとにかかった時間を書き出す
  • 「必ずやる・できればやる・今週は切る」に仕分ける
  • 3分で手が止まったら飛ばすルールを決める
  • 必ずやる範囲を、校舎の先生に一度確認する

残すのは、計算と漢字と、授業で分からなかった問題の解き直しです。この2つが続いていれば、宿題を全部終わらせられなくても学習は積み上がります。

やることが減ると、睡眠時間が戻り、声をかける回数も減ります。中学受験は長く続くため、毎週回る形を作れるかどうかが最終的な結果を左右します。

家庭だけで仕分けや解き直しの管理が難しい場合は、日能研を続けながら、必要な部分だけ家庭教師に任せる方法もあります。

日能研と併用におすすめの家庭教師6選はこちら

最後までお読みいただきありがとうございました。

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