今回は、小学6年生の9月に家庭教師のトライに入会し、サッカーと中学受験の両立に悩みながらも、賢明学院中学校・関学コースへの合格を果たしたNくんのサポート事例をご紹介します。
第一志望は初芝立命館中学校。塾からのサポートに不安を感じて家庭教師のトライを頼ってくださったご家庭に対し、短期間でできる限りのサポートを尽くしたケースです。
家庭教師のトライの中学受験を検討したい方は、必ず参考になる記事です。

家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんをサポートしました。
塾と併用から家庭教師のトライ単独へ
小6の9月、トライに入会|きっかけは塾への不信感
Nくんが家庭教師のトライに入会したのは小6の9月。
それまではITTO個別指導に4月から通っていましたが、成績向上の実感が得られず、夏期講習を終えても手ごたえがないまま。
塾に相談しても「大丈夫」という曖昧な回答しか得られず、不安を募らせていたご家庭は、思い切って家庭教師のトライにご相談いただきました。
ご両親は中学受験に関する知識が少なく、「信頼できる人に頼りたい」と強く希望されていました。
- 当時の偏差値:算数32、国語36、理科43
- 志望校:近大附属中学、初芝立命館中学(サッカー環境を重視)
- 習い事:サッカー(火・金)、空手(月2回・木)、他の曜日は16時帰宅
- 理想の勉強時間:平日5時間、土日8~10時間
プロ教師による指導スタート|初回授業で生徒の表情が変わる
初回授業では、算数90分・国語30分の構成でスタート。
授業後、Nくんは「とてもわかりやすかった」と笑顔を見せてくれました。
ただ、お父さまは「最低3時間は勉強するように聞いていたが、出された宿題が1時間程度で少ないのでは?」というご指摘がありました。
そこで私は、生徒に宿題の取り組み状況を確認しました。
合格トレインを毎日10問ほど、5〜10分程度で実施しているものの、体調不良などで完璧には取り組めていない日もあることがわかりました。
担当教師の方針としては、現段階では様子を見ながら少しずつ量を増やしていくとのこと。
また、お父さまから「この子は指示されればやる子なので、計画をしっかり立ててほしい」という要望もあり、私が学習計画の大枠を作成し、それをもとに教師から生徒へ具体的な指示をだしていくことにしました。
家庭教師のトライが中学受験におすすめできる理由と料金について、くわしく解説しています。
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駸々堂模試と過去問対策へ
塾への不満
お父さまからは、9月1日の模試結果が思わしくなかったこと、また自己採点の方法すら把握していなかったこと、翌日にITTO個別指導学院に面談を申し込んだものの、具体的な対応がなかったことへの不満を率直にお話しいただきました。
「中学受験用のカリキュラムは全体の1割程度で、宿題量も圧倒的に少なかった。これでは合格できないと思い、トライを選びました」とのことでした。
自宅学習の環境
10月の面談では、現在はITTO個別には在籍しているものの通っていないため、家庭教師のトライの授業と自主学習など勉強時間を増やすこと可能ということです。
自宅の学習環境としては、お父さまの事務所を使っていること、家庭では弟さんの誘惑があるため集中しづらいことなどをお話しされました。
駸々堂模試(9/29、10/27、11/24)にはすべて受験予定で、過去問は初芝立命館、近大付属、追手門学院を中心に進めていくことに。
Nくんは「プレテストでいい結果を出せれば、それで合格できるかもしれない」という言葉に嬉しそうな表情を見せ、モチベーションが上がっていきました。
プレテスト受験で本格的に受験モードへ
この頃には、プロ教師の算数授業を「わかりやすくて楽しい」と感じてくれるように。
頻出単元を中心に、まずは合格最低点を取ることを目指して指導を進めていきました。
宿題の量も徐々に増やし、夕食前後でそれぞれ1〜1.5時間、休日は6時間ほど勉強に取り組むように。
教師からの指示で、休日は10時間に増やすよう調整しました。
プレテストの結果は以下のように厳しい結果となりました。
- 初芝立命館中:D判定
- 近大付属中:E判定
プロ教師の指導に問題はなく、生徒のわからないという質問にすべてきっちり解説できています。
サッカーは月1回に減らして受験勉強に集中し、駸々堂模試の結果次第で再開するか検討しました。
初芝立命館を第一志望という意志はかわらず 過去問でわからないところが多くなれば追加指導を検討(冬休み)
- 追手門学院中:算数過去問で7割(3回目)
- 関西大倉中:得点は20〜50点
過去問の難易度を少しずつ上げていくことと、間隔をあけて再度取り組むように生徒にお話ししました。
また、本人の意志は揺らぐことなく、「初芝立命館を第一志望」と明言してくれていました。
最終面談|「勉強のために学校を休む」覚悟を決めたNくん
12月のプレテスト後、近大付属中の問題が難しかったと感じたNくんは、自信を失いかけていました。
お父さまも「このままだと不合格になる」と強い不安を抱きつつも、「最終的には本人が何を優先するかに任せたい」と見守る姿勢でした。
そこで私は、「Nくんが今、何を一番大切にしたいか」を確認。本人からは、「勉強に集中したい」「学校を休んでもいい」という強い気持ちが返ってきました。
そこで、未来科目と体育以外の授業を休み、受験勉強に集中することを決断。
休校中に取り組む内容は、担当教師が細かく指示することにしました。
また、宿題の2〜3割の間違いが放置されていたため、「解説と声かけをお願いします」と担当教師に依頼しました。
さらに、お父さまからは「3日に1回は模試や過去問に取り組み、その結果をもとにモチベーションや実力を把握したい」とご提案いただき、それも教師に共有しました。



お父さんが熱心で要望や意見を言ってもらえたので、こちらもサポートもしやすかったです。
最後まで走り抜けたNくん|努力の結果は…
学校を休んでまで中学受験に挑んだNくん。
ですが、第一志望である初芝立命館中学には惜しくも不合格となりました。
しかし、「サッカーを続けられる良い環境の学校に行きたい」という希望を持っていたNくんのために、賢明学院中学関学コースも対策対象として急遽視野に入れました。
そして、そのギリギリの対応がうまくいき、賢明学院中学関学コースに合格することができました。
合格した賢明学院中学・関学コースについて
賢明学院中学校の「関西学院理数コース」は、偏差値45〜50程度の私立共学校で、関西学院大学理系4学部(理学部・工学部・生命環境学部・建築学部)への進学を目指す6年一貫コースです。
高校の「関西学院大学特進サイエンスコース」への優先進学枠があり、英検2級・数検2級・評定平均4.0以上を満たすことで、関西学院大学への推薦入試が可能です。
大学連携の探究学習や理科実験、ICT教育を通じて、科学的探究心と国際的視野を育成します。
まとめ|教育プランナーの振り返り
第一志望に届かなかった悔しさは大きかったと思いますが、Nくんはこの数か月で飛躍的に成長しました。
自ら「学校を休んで勉強する」と決め、勉強時間を大幅に増やし、苦手を克服しようと努力を重ねてきた姿は、ご両親にとっても大きな誇りだったはずです。
お父さまは冷静に見守りつつも、的確な提案や声かけでNくんを支え、最後まで信じ続けてくださいました。
第一志望校ではありませんでしたが、「サッカーができる環境で、前向きに進学できる学校を自分で選べた」という点で、Nくんにとっての価値ある合格だったと感じています。
これからも、自分で決めた道を信じて進んでいってくれることを願っています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。