「塾ではうまく質問ができなかった」「成績が伸び悩んでいる」
そんな悩みを持つ中学生にとって、個別に寄り添ってくれる家庭教師の存在は大きな支えになります。
本記事では、中学1年の10月に「家庭教師のトライ」に入会したTくんが、京都西山高校の合格を勝ち取るまでのリアルな記録を教育プランナーの視点からご紹介します。
勉強のつまずきや家庭の事情、部活との両立など、Tくんが抱えていたさまざまな課題に、教育プランナーと先生がどのように向き合ってきたのかをご紹介します。
家庭教師のトライを検討されている方にとって、実際のサポートの様子がイメージしやすくなる内容です。

家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんをサポートしました。
中1・10月:塾から家庭教師への切り替え
Tくんは中学1年の10月、フリーステップから家庭教師のトライへ切り替えました。
塾では「宿題が多く、授業中に宿題をしていた」「質問ができない」ことが不満だったそうです。
家庭教師のトライでは、英語と数学を中心に、テスト前には理科・社会もフォロー。
週2回90分、社会人教師が担当し、個別対応での指導が始まりました。
家庭教師のトライの高校受験の料金と評判について、くわしく解説しています。
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中2終了時点までの成長と課題の整理
少しずつ見えてきた手応えと課題
Tくんが家庭教師のトライに入会してから4か月が経った中学2年の冬、日々の学習習慣が徐々に身についてきました。
担当の社会人教師は説明がわかりやすく、授業も前向きに取り組めています。
ただ、授業中に2〜3回ほど早口で聞き取りづらい場面があるとのことで、途中で休憩をはさむことで集中力が戻るよう工夫をしていました。
宿題は毎日コツコツと継続できており、フリーステップの授業がなくなったこともあり、1日の学習量も自分で増やして取り組めています。
小テストでは英単語で8〜9割、最近では60点満点中53点を取るなど、確かな成果が見られるようになりました。
定期テストの結果も次のように改善しました。
- 英語:30点 → 37点
- 数学:39点 → 47点
- 国語:42点 → 43点
- 理科:32点 → 52点
- 社会:38点 → 40点
- 合計:181点 → 219点
本人の目標は「中2のうちに全教科60点以上を目指すこと」でした。
学校の通知表では評定2が多い状況でしたが、将来的にはオール4を目指して学力の底上げを図っていきます。
現時点での志望校は芥川高校。
学校と交流があり通学しやすい立地に加え、バスケットボールが続けられる点も選んだ理由のひとつです。今後は私立高校の受験も視野に入れていきます。
冬からの方針変更:国語対策の強化へ
Tくんのさらなる成績アップを目指して、後期期末テストに向けた方針を立てました。
- 目標得点:合計250点超え
- 通知表で「4」を取るために、各教科60〜70点を目指す
この時点で課題として浮かび上がったのが「国語」の学習時間の不足でした。
指導回数を増やすことは難しいため、12月と1月の2か月間限定で授業時間を90分から120分に延長し、延長分を国語対策にあてることに決定。
- 最初の30分:漢字テスト+文法対策
- 残りの30分:文章読解の演習
教材はフリーステップのテキストを活用し、レベルが合わない場合は新たに購入または教師に準備をお願いする方向で対応します。
また、理科と社会については「指示を出せば自分で取り組めるタイプ」なので、宿題として指示を明確に出してもらうようお願いしました。
英検の受験はどうするか
お母様とTくん本人から「英検は受けた方がいいか」との相談がありましたが、この時点では5教科の勉強に全力を注ぐべきとの判断で、英検対策はいったん保留に。
もし後期期末テストで手応えがあれば、6月の英検受験を目指して準備を進めるという方針としました。
また、担当教師に対しては、授業中に早口で聞き取りづらい場面があることを面談で丁寧に共有し、ゆっくりとした説明をお願いしました。
宿題も今後は1日4ページに増やしても問題ないとのことで、学習量・質ともにステップアップできる環境が整いつつありました。
中3前半:成果と課題が見えてきた時期
英語は大幅アップ!国語対策も一定の効果
中学3年に進級したTくん。冬から続けていた120分授業については、やはり「体力的にきつい」と感じることが多く、新学期からは90分授業に戻すことにしました。
保護者面談では、お母様から「全教科をまんべんなくフォローしてほしい」との要望がありました。
担当の先生も、以前課題としてあがっていた「早口で聞き取りにくい点」については、現在は話し方を意識して改善されており、生徒も聞き取れている状態です。



直接担当の先生に言いづらいことは、教育プランナーに話してもらい先生に伝えて改善してもらいます。
後期期末テストでは、特に英語で大きな成果が見られました:
- 英語:37点 → 63点(+26点)
- 数学:42点(証明問題に苦戦しややダウン)
- 国語:43点(維持)
- 理科:46点(ややダウン)
- 社会:52点(安定)
- 合計:246点(前回比+27点)
英語については、学校の補習で出題範囲を明確にし、それに合わせて対策をしたことが成果につながったとの振り返りがありました。
国語強化の手応えと今後の課題
90分→120分の授業時間延長による国語対策は、生徒本人も「意味があった」と実感しており、読解のポイントや重視すべき箇所の見極めがしやすくなったとのことでした。
一方で、数学は「証明問題」に苦戦し、指導の中でも完全に理解しきれない部分があったことが反省点としてあがっています。
理科も、社会に重点を置いた結果、準備が不十分となり点数が下がってしまいました。
今後の方針と学習戦略
ここからの学習戦略として、教育プランナーから以下の方針を提案しました。
- 五ツ木模試は年間通して受験し、5〜7月は「場慣れ」、9〜2月は「結果を分析する目的」で活用
- 理科・社会の学習開始時期を前倒しし、定期テスト対策を計画的に
- 指導科目の配分については、「90分授業で5科目では浅く広くになりやすい」ため、テスト結果を見て今後は科目を絞るか、追加指導を検討
また、家庭教師の先生には、今後も生徒の理解度を細かく確認しながら進めるよう依頼し、より効果的なフォロー体制を整えていくことになりました。
初めての五ツ木模試と、夏に向けた学習方針
厳しい結果でも前向きに受け止めて
中学3年の5月、Tくんは初めて五ツ木模試を受験しました。
この時点では模試に慣れることが目的だったため、「結果は気にしすぎなくて大丈夫」と事前に伝えていましたが、実際の偏差値は以下のとおり厳しいものでした。
- 英語:35.0
- 数学:31.8
- 国語:36.4
- 理科:36.2
- 社会:28.3
- 5教科平均偏差値:30.9
志望校の合格判定もすべてE判定という結果に。
しかしTくんには、「ここがスタート地点」と前向きに伝え、今後は偏差値45を目標に設定しました。
また、前期中間テストは体調不良で休んだ影響もあり、全体的に点数が落ち込んだため、模試と定期テストの両面から戦略を練る必要が出てきました。
夏に向けた学習のポイントと提案
志望校の選定を進めるために、学校説明会にも積極的に参加するよううながしました。
Tくんには「スポーツ推薦が受けられる学校もある」との話もあり、選択肢を広げていくことも意識しています。
そして、夏に向けては次のような学習方針を提案しました:
- 自宅学習の時間を段階的に増やす
→ 最初は1日20~30分からスタートし、毎週10分ずつ増やす方式で無理なく習慣化。 - 五ツ木模試の問題分析を徹底する
→ むやみに全範囲を復習するのではなく、「正答率70%以上」の問題で自分が間違えた部分に集中することで、効率的に苦手克服。 - 夏の部活で時間が取れない場合は9月以降に授業追加
→ 夏が忙しい場合は、9〜11月にかけて家庭教師の授業回数を増やすことを視野に入れて準備。 - 自宅学習の最低ラインは1日5時間
→ 最初は難しくても、受験期として必要な学習時間の感覚をつかむため、目標として提示。
中3・夏以降:志望校の見直しと学習の立て直し
模試の結果が伸び悩む中で家族が一体に
夏休みが明けた9月、Tくんのご家庭では改めて面談を実施しました。
今回は、お母様とTくん本人に加え、おばあさまも後ろで同席。三世代が揃って見守る中で、今後の受験戦略について本格的な方向性を決定することになりました。
9月に実施された2回目の五ツ木模試の結果は、前回から大きな変化は見られず、Tくん自身も「ぜんぜんわからなかった」と悔しさを口にしていました。
ここで、11月の模試までに結果を出すことが当面の目標として設定されました。
志望校を現実的なラインに見直し
これまで目指していた芥川高校から、金光大阪高校(進学コース・偏差値40)へ志望校を変更することになりました。
バスケットボールの活動や学校の雰囲気にも好印象を持っており、本人のモチベーションを保つ意味でも良い選択となりました。
「どこから勉強すれば…」という迷いに対しての具体的アドバイス
Tくんは「何から手をつけていいかわからない」と戸惑っていました。
そこで、模試の結果を細かく分析したうえで、教科別に取り組むべき優先事項をアドバイスしました。
- 数学:
- 五ツ木模試の大問2までの内容で間違った単元を重点的に復習
- 苦手な文章題や図形問題(大問3以降)は無理に手を出さずカットしてOKと伝え、まずは基本の得点力アップに集中
- 理科・社会:
- 模試で0点だった単元と苦手分野以外をまず対策
- できている単元をさらに伸ばすことに集中
- 英語:
- 引き続き、先生の指示にしっかり従って学習を進めることを確認
- 授業で扱った範囲を確実に復習するスタイルで進める
授業は週3回へ増加、自学とのバランスが課題に
受験本番が近づく中、9月からTくんの授業は週3回に増加しました。
本人も「なんとか頑張れている」と話していたものの、授業が増えたことで、自学の時間が削られてしまう問題が浮上しました。
また、Tくんは授業で「わかったつもり」になってしまう傾向があり、後から質問しづらいと感じてしまう場面も出てきました。
特に疲れている日は、授業中に1〜2分うとうとするとそのまま寝てしまうことも…。その対策として、授業前に短時間の仮眠を取るようにしているとのことでした。
宿題管理の見直しと指示の「見える化」
本人は「宿題を出された記憶がない」と話すこともあり、今後は過去問演習が中心になるため、宿題や指示を明確に“メモで残す”ことを先生にお願いしました。
また、教育プランナーからも、「わかったつもり」を防ぐため、授業中に何度も理解を確認していただきたいと依頼しました。
志望校の最終決定へ向けて|京都西山高校への現実的なシフト
志望校の再検討と絞り込み
この時点での志望校は金光大阪高校と京都西山高校の2校。
しかい、金光大阪高校では「5科目+作文」が課題となることにTくんは心配でした。
そんな時に、学校から京都西山高校をすすめられたので、志望校の候補にいれることにしました。
11月の五ツ木模試の結果を見て最終判断をおこなうことを決めましたが、模試の結果は京都西山高校の合格判定はC判定。
しかし、まだまだ伸ばすことはできると、本人も京都西山高校を本命校として受験する方向で決定しました。
過去問3周・授業調整・年末年始特訓でラストスパート
12月以降は授業を週2回に戻し、自学中心の体制へ移行。
年明けに向けての方針は以下の通りです:
- 過去問を最低3周以上取り組む
- 教師には自学の進捗に応じた明確な指示出しを依頼
- トライの合宿か年末年始の特訓の参加
トライの合宿は宿泊しないといけないので、Tくんのアレルギー体質の問題で参加は無理でした。
しかし、Tくんは12月30日〜1月3日に開催された「年末年始特訓」に参加したいと意思表明しました。
これは「個別教室のトライ」の教室で行われる集中講座ですが、家庭教師のトライの生徒も参加可能です。
Tくんが参加したのは、自宅から近い高槻校で、合宿形式ではなく日帰りで安心して受講できました。
合格!C判定からの逆転で京都西山高校へ!
年末年始特訓と、過去問演習、自学の強化により、Tくんは見事、京都西山高校(総合進学コース)に合格!
C判定からの逆転劇でした。
これまで課題とされてきた「わかったつもり」「自学不足」「宿題管理」など一つひとつをクリアしながら、家庭教師のトライと教育プランナー、ご家庭が一体となってサポートを続けてきた成果です。
合格した京都西山高校について
京都西山高等学校(京都府向日市)の偏差値は、特進コースで52、総合進学コースで45です。
進学実績としては、京都府立医科大学や京都教育大学などの国公立大学、関西大学、同志社大学、龍谷大学などの私立大学への合格者を輩出しています。
特進コースでは国公立大学や難関私立大学を目指すカリキュラムが組まれ、総合進学コースでは保育・教育・医療系など多様な進路に対応した専門的な学びが提供されています。
また、放課後には学習アドバイザーによるサポート体制も整っています。
最後に|教育プランナーの振り返り
Tくんは、決して最初から順風満帆な成績ではありませんでした。
体調や部活、自学のリズムなど多くの課題を抱えていましたが、ご家庭と連携をとりながら、ひとつずつ丁寧に課題を乗り越えることができました。
合格のカギは、本人の粘り強さと、家庭教師・教育プランナー・家族が“伴走者”として支え続けたことにあります。
今後、高校生活でも持ち前のバスケットボールへの情熱と学びの姿勢を活かし、さらに成長してくれることを期待しています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。