「厳しいと言われても、どうしても賢明学院に行きたい」――Mくんは、そんな強い気持ちを持って受験に挑みました。
中学時代、成績は決して安定していたわけではありません。
模試の偏差値は30台、学校の実力テストでも苦戦。それでもあきらめることなく、塾と家庭教師の両方を活用しながら、自分のペースで一歩ずつ前進していきました。
高校受験対策に家庭教師のトライを検討している方の参考になる内容です。

家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんをサポートしました。
Mくんの入会経緯と学習状況
Mくんは、中学1年の11月に家庭教師のトライに入会しました。
週1回90分 指導科目は英語と数学 担当は社会人教師です。
入会前は、1対3の個別指導キャンパスに通っていたと聞いています。
私は前任の教育プランナーから引き継いだのは、Mくんが3年生になってからです。
家庭教師のトライの高校受験の料金と評判について、くわしく解説しています。
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具体的には、以下のような状況でした。
Mくんの成績(中学1年時点)
- 英語:34点
- 数学:56点
- 国語:33点
- 理科:56点
- 社会:40点
- 合計:216点
学習態度と性格
Mくんは非常におとなしく、ややあきらめがちな性格です。
授業内容は理解しやすいと感じており、宿題は学校の休み時間を使って少しずつこなしている様子。
しかし、学習量やモチベーションの管理に課題がありました。お母様はMくんの教育に非常に協力的で、家庭内でもサポートをしています。
面談内容と目標設定
Mくんの担当の教育プランナーとして、初回面談をおこないました。
3年の1学期の中間テストの結果と分析
中3の1学期の中間テストは英語30 数学72 国語34 理科54 社会46合計236点
普段の学校生活では、提出物は期限内にきちんと提出しており、出席状況や授業態度も良好で、平常点は安定しています。
・数学では、計算問題には強く得点できていますが、証明問題に苦手意識があり、思考の流れを言語化する力が課題です。
・英語は、文法問題には対応できており、リスニングにも比較的自信があります。しかし、単語力の不足により長文読解に苦戦しており、内容把握が十分にできていない状況です。
・国語では、漢字は20点中8点とやや苦手傾向が見られます。
物語文では正答できている一方で、説明文の読解では内容理解が浅く、論理的な文章構造の把握に課題があると考えられます。
目標設定と志望校候補
まず、Mくんの期末テストを見すえた目標設定が行われました。
成績が下がると、志望校選びに影響が出るため、次のような目標を設定しました。
- 数学・理科は60~70点を目指し、評定4を目指す
- 英語・社会は50点以上を維持し、評定3を確保
志望校はこの時点ではまだ未定ですが、Mさんは近いところ
お母様は行けるところ+やりたいことができるところ
お母様から、初芝立命館高校はどうか相談あったが、私はMくんの学力的には難しいとお伝えしました。
*私立の候補は、羽衣学園、大阪商業大堺、賢明学院、近畿大学泉州など
*公立の候補は泉大津、堺西、東百舌鳥長
Mくんには、11月までに偏差値41、評定3.3、定期テスト5科目250点を目指して頑張るように意識を持たせました。
この目標を達成するためには、学習の習慣化と着実な成績向上が不可欠です。
現在、Mくんには明確な将来の目標がないため、まずは普通科に進学し、大学で自分のやりたいことを見つけることをすすめました。
この進路を通じて、興味を広げ、将来の選択肢を増やすことが大切だと伝えました。
今後の提案と方針
定期テストの分析をふまえ、今後の学習方針について本人と話し合いを行いました。
現在の成績を維持できなければ、志望校の選択肢がせばまってしまうこと
距離の遠い学校を選ばざるを得なくなる可能性があることを共有し、「今の成績以上を目指す」ことを明確な目標として設定しました。
自宅学習の方法については、「授業数を増やす」「宿題を増やす」「自主学習を増やす」3つの選択肢を提示した結果、本人は『先生に宿題をふやしてもらい、それにしっかり取り組む』ことを約束しました。
今後の授業では、理解が不十分だった内容の補強に重点を置き、宿題では英語の単語学習を必須項目として追加します。
これらの状況と目標を共有したうえで、次回の定期テストまでの期間は宿題の量を増やして学習量を確保する方針とし、担当の先生に報告いたしました。
10月の面談内容と今後の提案・方針のまとめ
成績状況の確認
1学期の期末テストでは、
英語35点・数学56点・国語45点・理科65点・社会69点、合計270点という結果でした。
5月に実施された五ツ木模試では、
偏差値:英語38.6/数学40.7/国語36.4/理科37.2/社会44.15
5科目平均:偏差値37.7 という状況でした。
理科と社会は、お母様と一緒に学習時間を確保し、全体的に勉強量を増やしたことが得点につながりました。
英語については、先生と一緒に対策した範囲は全問正解できており、成果が見られました。
数学は「難しかった」との本人の感想があり、特に中1・中2の範囲(約40問)の内容を忘れていたことが影響しました。一方で、中3の範囲はだいたい解けていたとのことです。
今後の方針
- 7月より1対3の形式の塾に通塾しており、夏期講習で英語・数学の総復習を実施。
塾では「わかりやすく、楽しい」「質問しやすい」との本人の前向きな感想も得られています。 - 今後は、塾を「基礎・総復習の場」、トライを「模試対策の場」として役割を明確に分け、トライの指導回数は維持したまま模試対策に集中していく方針です。
- 五ツ木模試(9月・11月)に向けては、過去問を先生と共有しながら具体的な対策を進めていくこととしました。
- 特に英語・数学の得点向上を重点課題とし、模試で成果が出せるようトライの先生にサポートをお願いしました。
12月の面談内容と今後の提案・方針のまとめ
模試結果の振り返り
9月実施の五ツ木模試の結果は以下の通りでした:
- 英語:偏差値41.8(前回比 +3.2)
- 数学:偏差値47.9(前回比 +7.2)
- 国語:偏差値37.0
- 理科:偏差値37.4
- 社会:偏差値35.1
- 5教科平均:偏差値38.3(前回比 +0.6)
英語・数学ともに偏差値アップが見られ、特に数学は大きく伸びており、確実に力がついてきている様子がうかがえます。
志望校の決定
志望校は**私立専願で「賢明学院中学・特進コース」に決定。
11月の五ツ木模試での判定はB判定(A判定まであと13点)と、あと一歩という状況です。
今後の提案と指導方針
- 英語と数学は継続して対策をおこない、特に英語については実力テストで点数が取れなかった箇所をピンポイントでトライの先生と対策することに。
- 数学は模試においてすべての指標をクリアしており、引き続き得点源として学校進度に沿った対策を継続します。
- 英語に注力した期間は、国語・理科・社会がおろそかになってしまったため、バランスのとれた学習配分が今後の課題。
- 定期テスト前の学習開始時期を、これまでの2週間前から3週間前へ前倒しして、全科目の準備に余裕を持たせるよう本人と確認しました。
- 国語・理科・社会の模試対策については、まずは本人が自力で取り組み、不明点や対策が必要な場合に相談するという段階的アプローチを取ることに決定しました。
最終面談の内容と合格結果のご報告
志望校の最終確認
最終的な志望校は、本人の強い希望により賢明学院高校・特進コースに確定しました。
学校側からは、精華高校・清明学院高校・大阪商業大学堺高校などの受験をすすめられていましたが、本人は「厳しいと言われても賢明学院に行きたい」と意思を貫きました。
直前期の学習状況
- 学校の実力テストでは偏差値37前後、11月の五ツ木模試では偏差値36.8と厳しい状況ではありましたが、最後まであきらめずに学習を継続しました。
- 塾の冬期講習では、18時から22時までの集中講座にしっかり参加し、基礎の総復習を徹底。
- トライの指導は12月より週2回に増やし、志望校対策を強化しました。
- 過去問は5年分・3教科を3周するようアドバイスし、計画的に取り組みました。1日1教科を目安に進め、特に国語については本人が自分で解き、解説を読みながら理解を深めるというスタイルで学習しました。
合格結果
冬休みの努力が実を結び、賢明学院高校・普通科特進コースに見事合格することができました。
志望校合格に向けて、苦手教科への粘り強い取り組みと、トライと塾の役割分担を活かした学習が功を奏した結果です。
合格した賢明学院高校について
賢明学院高校普通科特進コースの偏差値は49で、2025年度の進学実績では、関西学院大学に22名、関西大学に9名、同志社大学・立命館大学に各4名の合格者を輩出しています。
このコースは、英語・数学の基礎力を強化し、個別指導や検定対策を通じて、私立大学や医療・看護系、公務員試験など多様な進路に対応する教育をおこなっています。
まとめ|教育プランナーの振り返り
学校の成績や模試の結果だけを見ると、決して「余裕のある合格」ではありませんでした。
それでも、Mくんには「この学校に行きたい」という強い想いがありました。
その気持ちが、塾での集中講座やトライでの模試対策への真剣な取り組みにあらわれ、冬休みには毎日のように過去問演習にとりくむ姿が見られました。
厳しい道のりだったからこそ、合格の知らせは何倍もうれしく、心に響くものでした。
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最後までお読みいただきありがとうございました。