苦手な教科がありながらも、自分のペースで着実に努力を重ねてきたEくん。
模試や実力テストでは厳しい判定が続きましたが、「志望校に合格したい」という強い気持ちを持ち続け、戦略的な学習で苦手を一つひとつ克服していきました。
冬休みには自宅学習に集中し、国語の対策も強化し、初芝富田林高校S特進コースへの合格を果たしました。
高校受験対策で、家庭教師のトライを検討中の方に参考になる記事です。

家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんをサポートしました。
入会の経緯と引き継ぎ後の面談・今後の方針
入会の経緯と学習状況
Eくんは中学1年生のときに家庭教師のトライに入会。
それ以前は小学1年から馬渕教室に通塾していましたが、中学2年生の途中でトライ単独の指導に切り替えました。
私は中学2年の3月より教育プランナーとして引き継ぎを担当しています。
現在は、週2回の指導(90分・120分)で、社会人教師が英語・数学を中心に他教科もフォローしています。
引き継いだ当時(中学2年学年末テスト)の成績は以下の通りで、全体的には高得点を維持していました:
- 国語82点/数学63点/英語63点/理科94点/社会83点
- 合計:385点
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担当教師からの報告と今後の課題
英語に関しては、基本的な文法(be動詞と一般動詞の混同)がまだ残っており、熟語の定着不足も見られます。
長文読解への慣れも今後の課題です。
数学では、応用問題や利用問題に必要な柔軟な思考力に課題があり、特に習った問題は解けるが、それを活かして応用する力が弱いという報告がありました。
また、Eくんは非常にまじめで指示されたことはきちんと取り組めますが、自発的にアプローチする姿勢や発想の広がりにはまだ課題が残るとのことです。
今後の方針
- 英語:文法の基礎を再確認し、熟語と長文の練習を段階的に強化
- 数学:類題から応用へつながるステップ練習を重ね、自分で考える力を養う指導
- 指導全体:決められた枠にとどまらず、思考を広げるような課題や質問を取り入れ、主体性・発想力の向上をめざす
Eくんはとても素質のある生徒さんなので、今後は「考える楽しさ」や「自分で答えを導き出す喜び」を大切にしながら、さらに伸ばしていけるようサポートを続けていきます。
夏休み前の面談内容と今後の方針
現在の学習状況
Eくんは中学1年の入会時は英語が苦手でしたが、現在は数学と国語が課題科目となっています。
使用教材は以下の通りで、科目ごとに適したものを組み合わせて学習を進めています:
- 英数理社:ウイニングフィニッシュ
- 英数:新中学問題集
- 社会・理科:Keyワーク
- 国語:漢字教材や多種教材を活用中
中学3年1学期の期末テストの成績は以下の通り:
- 国語61点/数学89点/英語72点/理科94点/社会86点
- 5科目合計:402点
平常点も良好で、評定はオール5を目標にしています。
志望校について
第一志望は初芝立命館高校(偏差値54~58)。
その他の候補としては、登美ヶ丘・清教学園・帝塚山学院泉丘など。
Eくんはサッカー部に所属しており、「通学時間」「共学/男子校」「公私立」などにはこだわらず、部活動との両立が可能な学校を希望しています。
模試・検定などの結果
- 英検3級:6月に一次試験合格
- 五ツ木模試:偏差値50(前回比 +6)と着実に成績上昇中
【五ツ木模試の苦手分野の確認】
- 英語:文法全般
- 数学:関数
- 国語:漢字・古文(自学は未実施)
- 理科:電気・化学分野
- 社会:苦手なし
今後の方針と夏休みの学習計画
- 志望校合格に向けた目標スコア
- 定期テスト:5教科420点
- 実力テスト:380点
- 授業スタイルの見直し
演習重視から解説中心の指導スタイルに変更。Eくんに合っており、お母様にも了承を得ています。 - 夏休みの学習量の確保
- 通常の自学時間(2時間)→ 夏休みは最大4時間に増加
- 宿題は「これまでの総復習」+ウイニングフィニッシュの進行を目安とします
- トライの授業内容
- 週3回指導(英・数・国・理)
- 英語はまんべんなく対策
- 英語以外は特定単元の集中的な指導を行う
- 宿題の管理・確認
- 宿題は教師からの提示と生徒自身が立てた計画を組み合わせて進行
- 担当教師には、計画の確認と必要に応じた修正をお願いしました
最終面談の内容と今後の提案
実力テスト・模試の結果
11月に実施された学校の実力テストでは、以下の通りの結果となりました:
- 英語64点/数学57点/国語53点/理科64点/社会74点
- 合計:312点
また、9月の五ツ木模試の偏差値は以下の通りです:
- 英語43.2/数学52.5/国語40.8/理科59.7/社会56.5
- 5科平均:50.2
この時点での志望校判定は、
- 大阪立命館高校:E判定
- 初芝富田林高校:E判定
- 帝塚山学院泉ヶ丘:C判定
と、やや厳しい判定となっていました。
今後の提案と方針
冬休み中の学習強化について、トライの冬合宿の参加も検討しましたが、Eくん本人が「体調面」および「自宅の方が集中できる」という自己分析を踏まえ、今回は不参加の判断をしました。
その代わりに、冬休みは自宅での学習時間をしっかり確保し、単元学習が終了した段階で過去問対策にシフトしていく計画としました。
また、特に課題が見られていた国語については、12月より受験本番まで120分指導を追加。
読解力と記述力の強化を目的とした集中的な指導を実施することにしました。
11月の五ツ木模試の結果をもとに、最終的な志望校を初芝富田林高校・S特進コースに確定しました。



初芝富田林高校はサッカー部もあるので、希望通りサッカーと勉強の両立をがんばることでしょう。
合格結果
冬休みの粘り強い努力と、本人に合わせた学習計画の実行により、初芝富田林高校S特進コースに見事合格。
厳しい判定からの逆転合格となりました。
目標に向かって最後までブレることなく努力を重ね、自分に合った学習環境を選びながら結果を出したEくんの姿勢は大きな成長の証です。
合格した初芝富田林高校S特進コースについて
初芝富田林高校のS特進コースは、最難関国立大学や医学部を目指す「S特進αコース」(偏差値68)と、難関国公立大学を目指す「S特進βコース」(偏差値65)に分かれています。
S特進αコースでは、英数国の高校課程を高2で修了し、大学見学会や医療系志望者向けの「ヒポクラテスの集い」など、進路に直結したプログラムが充実しています。
S特進βコースでは、勉強合宿や模試の復習を通じて学力の定着を図ります。
2024年度の進学実績では、国公立大学に86名、関関同立に377名が合格しており、指定校推薦枠も500名以上と豊富です。一人ひとりの目標に応じた手厚い指導が特徴です。
まとめ|教育プランナーの振り返り
Eくんは、真面目でコツコツ型の生徒さんでした。
模試ではE判定が出た時期もありましたが、自分にとって最も集中できる環境を選び、限られた時間を最大限に活かそうと努力を重ねていました。
特に冬休み以降の学習では、過去問対策や弱点補強に取り組み、着実に力をつけていったのが印象的です。
自分に合った方法を見つけ、最後まであきらめずに取り組んだ姿勢が合格へとつながりました。
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最後までお読みいただきありがとうございました。