今回は、小学4年生で家庭教師のトライに入会し、算数の偏差値36という厳しい状況から中学受験に挑んだEさんの事例をご紹介します。
中学受験では「算数で勝敗が決まる」とも言われる中、得意な国語力を活かしつつ、苦手な算数の底上げに向き合ってきた1年の取り組みです。
家庭教師のトライの教育プランナーと教師がどのように伴走し、サポートしてきたのかがわかる内容となっています。
家庭教師のトライを検討中の方に参考になる記事です。

家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんをサポートしました。
入会時の状況と学習環境
Eさんは小学4年生でトライに入会。馬渕教室に通っていた時期もありましたが途中で退塾。
その後、週1回90分のプロ教師による算数の指導を中心に、月1回国語の授業もおこなう形で学習を進めていました。
得意科目は国語で、読解力はあるものの、記述や内容を詰めて考える力に課題がありました。
指導内容は、算数の標準問題と理科の計算問題を中心に、先取り学習も取り入れています。
家庭教師のトライが中学受験におすすめできる理由と料金について、くわしく解説しています。
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教育プランナーの交代とサポート方針
小5の3月に私が担当となり、ご家庭と改めて目標の確認やサポート体制の見直しを行いました。
前任の教育プランナーに対してクレームがあり、トライでは教育プランナーの交代も柔軟に対応しています。
まずは、現在の学力状況を把握し、特に算数の苦手意識をどう克服していくかが課題でした。
理科については計算分野に特化し、知識分野とのバランスを見ながら指導を調整しています。
模試結果と学力の現実
中学受験に向けては、駸々堂模試を活用。5月は試験慣れを目的として受験し、9月の模試では偏差値という具体的な数値で実力を確認しました。
その結果、
- 国語:偏差値55.3(まずまずの安定)
- 算数:偏差値36.0(志望校には厳しい数字) という状況が判明しました。
Eさんの志望校は初芝立命館中学校。
滑り止め校として賢明学院を想定していましたが、この時点での算数の偏差値では第一志望合格には大きな課題がある状態でした。
今後の展望とプランナーの役割
今後は、算数の苦手単元の洗い出しと反復演習を中心に、偏差値50台への引き上げを目標にサポートを進めていく予定です。
国語は強みを伸ばしつつ、より深く読み取る力・記述力の向上にも取り組んでいきます。
教育プランナーとしては、学習計画の設計だけでなく、ご家庭とのコミュニケーションを大切にしながら、お子さまのやる気を引き出すかかわりを意識しています。
志望校の初芝立命館中学について
初芝立命館中学校(大阪府堺市)は、偏差値44~53の中高一貫校で、立命館大学への内部進学が可能な「立命館コース」が特徴です。
2022年度は国公立大学に22名、関関同立に54名が合格するなど進学実績も堅調です。
「Be Unique」を教育理念に掲げ、個性と主体性を育む多彩な教育プログラムを展開しています。
小5・10月|3科目平均偏差値50を目標
今回ご紹介する生徒さんは、小学5年の10月時点で、算・国・理の3科目の偏差値が41.9。
志望校は初芝立命館中学校で、合格には特に算数の偏差値を50以上に引き上げることが課題でした。
ご家庭と面談を重ねる中で、「家庭学習をいかに定着させるか」が重要なテーマとなり、指導方針もそれに合わせて調整していきました。
自宅学習の見直し|時間と量の改善からスタート
当初の家庭学習は、平日1.5時間・休日2時間程度。
しかし、成績向上にはやや不足感があったため、教育プランナーとしてご家庭と相談し、平日は2時間、休日は3時間を目安に学習時間を増やしていくことを提案しました。
また、学習内容にも明確な目標を設定:
- 初芝立命の過去問を4年分取り組む
- 算数の苦手単元を中心とした復習
- 理科はプレテストに出題されないため、夏休みは算数に特化
- 自主学習用テキスト:算数3冊・理科1冊を用意
このように、量だけでなく学習の優先順位を決めてご家庭に報告しました。
ご家庭にお話しする内容は、事前に担当の教師から聞いた情報もありますが、私が模試の結果をもとに提案する場合もあります。
指導は「苦手単元のピンポイント対策」
家庭教師による指導では、「どの単元をどこまで深く対策するか」という優先順位のつけ方を意識してもらいました。
初芝立命で頻出される単元の中で、本人がつまずきやすい部分にしぼって丁寧に指導を行いました。
また、ご家庭と面談を重ねながら、「何を自主学習で取り組み」「どこを先生が補うか」をすり合わせていくことで、家庭・教師・プランナーが一体となった受験サポート体制を整えていきました。
小6・5月 偏差値45.6へ上昇|しかし算数と理科は伸び悩み
小6の5月には、3科目偏差値は45.6まで上昇。
順調に見えましたが、国語はA判定に達していた一方で、算数と理科の得点がなかなか伸びない状況が続きました。
家庭学習の量はしっかり増えていたものの、
- 演習の質や取り組み方にバラつきがあり、
- 本人の集中力や見直しの精度に課題が残りました。
教育プランナーとしては、定期的な面談で保護者と密に情報を共有し、「ただ勉強時間を増やすのではなく、やり方の質を上げることの重要性」を伝えていきました。



家計的に授業回数を増やせないのでいかに自主学習を効率よく進められるかがカギとなりました。
結果|第一志望は届かず、すべり止め校に合格
最終的に、初芝立命館中学校には不合格という結果に。
ただし、すべり止めとして受験していた賢明学院中学校に合格し、春からの進学先を無事に決めることができました。
合格した賢明学院中学について
賢明学院中学校(大阪府堺市)は、偏差値42〜44の私立中高一貫校で、関西学院大学との教育連携が特徴です。
「関西学院理数コース」では、大学教授による特別授業や海外研修を通じて先進的な学びを提供し、関学理工系学部への指定校推薦枠も用意されています。
進学実績としては、国公立大学や関関同立、近畿大学などへの合格者を輩出しています。
ICTを活用したグローバル教育と個別サポートで、生徒の自立と成長を支援しています。
まとめ| 教育プランナーとしての振り返り
今回のケースでは、家庭学習の量と質、そして日々の学習の優先順位のつけ方が鍵となりました。
教育プランナーとして、ご家庭との面談を通じて学習量・教材・進め方の調整をこまめにおこないました。
中学受験においては、ご家庭のサポートなしには成功はあり得ません。
もちろんプロ教師の的確な指導があったから、私のサポートが最大限に活かすことができるのです。
「何を」「いつ」「どれだけ」やるのかを共に考え、方向性をすり合わせていくことが、受験勉強を支える上でとても大切です。
たとえ第一志望に届かなくても、自分なりに努力を積み重ねた経験は、必ずその後の学びに活きてきます。
これから受験を目指すご家庭にも、ぜひ伝えていきたい事例です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。