今回は、小学4年生の8月に家庭教師のトライへ入会し、6年生の2学期まで成績が安定せず模試ではF判定を取りながらも、最後まで努力を続けて大谷中学校の凛花コースに逆転合格を果たしたSさんの事例をご紹介します。
教育プランナーとして私が担当に入ったのは小学6年生の5月から。
それまでの学習履歴やご家庭のサポート体制をしっかり把握したうえで、夏以降の学習戦略を立て直しました。
家庭教師のトライで中学受験を検討しているご家庭にとって、実際のサポート事例として参考にしていただける内容です。

家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんをサポートしました。
指導開始までのSさんの学習背景と志望校
トライに入会のきっかけ
Sさんは小学2年生の頃から個別指導塾に通っていましたが、途中で公文式の算数・国語に切り替え、そこでも一定の基礎力を養ってきました。
その後、公文を終了し、家庭教師のトライ一本にしぼって受験勉強に集中することに。
ご家庭の教育に対する意識も高く、お母様とおばあ様はともに私立中学のご出身。
日常の学習管理やスケジュール管理はお母様が担っており、そろばんやスイミング、公文など複数の習い事も中学受験に向けて整理されていました。
志望校は本気度100%
志望校は大谷中学校。中高一貫教育で同じ同級生と6年間を過ごせる点に魅力を感じ、学校説明会に参加したことが志望のきっかけでした。
生徒本人の本気度も非常に高く、「無理だったら地元の中学に行く」という現実的な見通しを持ちながらも、「できれば大谷中に行きたい」という明確な目標を持って学習に取り組んでいました。
家庭教師のトライでの指導は、週1回60分の社会人教師による算数・国語の授業(算数7割、国語3割)。
この体制のもと、私が引き継いだ時点で本格的な受験対策がスタートしました。
家庭教師のトライが中学受験におすすめできる理由と料金について、くわしく解説しています。
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大谷中学凛花コースについて
大谷中学校の凛花コース(偏差値40)は、英語力と国際感覚を育む女子教育に特化した6年一貫コースです。
カナダ修学旅行や探究型学習を通じて、グローバルマインドを養成します。
進学実績としては、関西大学64名、同志社大学14名、立命館大学22名など、関関同立への合格者を多数輩出しています。
英語を活かして将来の可能性を広げたい生徒に適したコースです。
トライの受験までの戦略
夏前の模試結果と目標設定
6月の駸々堂模試の結果はE判定で、志望校合格にはあと40点必要という厳しい状況でした。
Sさんには、算数・国語それぞれで20点ずつのスコアアップを目標として設定。
国語の説明文は得意な一方で、物語文や知識暗記の詰めが課題でした。
単元学習のスケジュール調整と説明会参加の提案
夏休みに向けては、単元の学習を8月末までに終える必要があるとお母様にお伝えし、過去に凛花コースに合格した生徒の取り組みも紹介。
説明会やプレテスト、駸々堂の特別回にはすべて参加するよう提案しました。
家庭学習強化と指導回数の増加
金銭的な理由で夏期講習は見送りましたが、その分ご家庭での学習強化を図り、週1回だった指導回数を夏休み中は2回に増加。
得意な図形・計算を中心に、演習量を意識した宿題を設定しました。
自主学習環境の整備
自主学習の体制も整備し、夏休みは「朝2時間+昼2時間」、夏明け以降は平日2時間、土曜日は4時間の学習時間を確保。
勉強場所はお母様の目の届くリビングで、わからない問題はその都度質問するという良好な環境が整いました。
秋以降の模試結果と気持ちの切り替え
9月模試と現実の受け止め方
9月の駸々堂模試では「最後まで解こう」という意識は見られましたが、結果はF判定。
Sさん自身も「こんなもんかな」ととらえており、まだ大きな危機感は見受けられませんでした。
やり直しと改善の意識づけ
私は、気持ちを前に向けるために「模試のやり直しと分析を行い、弱点を見つけて改善すること」が重要だと伝えました。
また、タブレットの使用時間を半分に減らし、教師の指示に集中するよう生徒と約束しました。
学習状況に応じた計画の再調整
今後、自主学習がさらに増やせるかを確認しながら、過去問の進捗に応じて計画の調整を提案しました。
志望校合格が厳しい状況であることをふまえつつ、「逆転合格は十分に可能。最後まであきらめないことが大切」と励まし、
ご家庭とも連携しながらモチベーション維持を図りました。
担当教師との連携強化
模試結果を受けて生徒に大きな危機感はありませんでしたが、私は「過去問を今月中に1回解ききる」よう指導し、
その旨を担当教師にも共有しました。
面談でお話したことは必ず担当の教師にも共有して指導の見直しをしてもらいます。



面談でお話したことは必ず担当の教師にも共有して指導の見直しをしてもらいます。
逆転合格までの道のり
地道な努力を重ねた結果、Sさんは模試での苦戦を乗り越え、最終的に志望校である大谷中学校の凛花コースに見事合格。
F判定からの逆転合格を果たしました。
日々の学習管理を担ったお母様、限られた指導時間で最大限の成果を引き出した教師、そして最後まであきらめなかったSさん自身の粘り強さが実を結んだ結果だと感じています。
最後に|教育プランナーとしての振り返り
中学受験は、成績がすぐに上がらない時期でも、学習の方向性と環境を見直すことで大きな変化が生まれます。
Sさんの事例では、「学ぶ環境を整えること」「家庭が一丸となって支えること」「最後まであきらめないこと」の重要性を改めて感じました。
F判定という現実に直面しながらも、学習計画と気持ちを立て直し、コツコツと努力を重ねてきたSさん。
そして、どんなときも寄り添い、必要な声かけや管理を続けてくださったお母様。家庭教師と教育プランナーが一体となって支えたからこそ得られた合格だったと思います。
これから受験に挑むご家庭の皆様にとっても、「逆転合格は本当に起こる」という希望になればうれしいです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。