今回は、小学6年生の6月に家庭教師のトライへ入会し、追手門学院大手前中学校に逆転合格を果たしたAさんの事例をご紹介します。
当初は模試でもF判定が続き、ご家庭も「このままで大丈夫だろうか…」と不安を抱えていました。しかし、生徒・ご家庭・講師・教育プランナーが一丸となり、最終的に努力を実らせました。
この記事では、家庭教師のトライにおける教育プランナーと教師の連携、そして具体的なサポートの内容についてくわしくご紹介します。
「家庭教師のトライって、どこまでサポートしてくれるの?」と気になっている方にとって、きっと参考になる内容です。

家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんをサポートしました。
中学受験に向けた不安とトライ入会のきっかけ
入会のきっかけは中学受験合格に不安
Aさんは小学6年生の6月に、家庭教師のトライに入会しました。
それまでAさんは、個別指導キャンパス(1対3)に週2回(月・水)通っており、通塾前は学校のテストが20〜30点だったのが、通い始めて60〜70点に向上。
しかし「中学受験に向けての具体的な戦略が見えない」という不安から、トライでの個別指導も併用することに決めました。
トライでは、週2回90分、土曜に国語・日曜に算数の指導を受ける体制でスタート。
担当は2人のプロ教師で、勉強のやり方や習慣づけを含めてサポートを希望されていました。
家庭教師のトライが中学受験におすすめできる理由と料金について、くわしく解説しています。
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志望校は何となく信愛学院中学
ご家庭としては「マイペースなAさんをなんとか私立中学に合格させたい」という強い思いがあり、本人も「男子がうるさい公立より、真面目な子が多い私立に行きたい」という意欲を持っていました。
ただし志望校に対してはまだ漠然としており、本人はなんとなく「信愛学院中学がいいかな」という程度でした。
検討していた志望校は、信愛学院中学・樟蔭中学・プール学院など、駸々堂模試で偏差値40〜45の範囲にある学校です。
ちょうどその頃、追手門学院大手前の説明会に参加し、好印象を持ったこともあり、志望校の選択肢が徐々に広がっていきました。
初回指導から9月模試までに見えた課題と対応
トライでの指導が始まってすぐ、算数を担当するプロ教師から、Aさんの課題についてくわしい報告がありました。
「計算の工夫ができておらず、塾では途中式の書き方すら十分に指導されていないようです。特に分数の割り算や帯分数が混ざるとミスが多く、四則混合の計算になると、正答までたどり着くのが難しい状況です。さらに、宿題のワーク1ページ分も『しんどい』と感じている様子でした」とのことでした。
このように、基礎的な計算力に課題があり、まずは学習量・演習量の確保と、解き方の見直し習慣の定着を急がないといけませんでした。
志望校選びと模試への備え
夏から秋にかけては、志望校の候補としてあがっていた信愛学院中学校、追手門学院大手前中学校、大阪国際中学校などの説明会やプレテストにも参加。
特に追手門学院の説明会には良い印象を持ち、信愛学院はお母様の母校でもあったため、モチベーションの面でも前向きに取り組んでいきました。
指導内容としては、9月の駸々堂模試に向け、算数の基礎固めを中心に進めつつ、国語は文章に慣れることを目的に、他校の過去問なども併用して練習。
国語は小4・小5の漢字を丁寧に復習し、語彙力の強化にも取り組みました。
ただし、9月の駸々堂模試では、いずれの志望校もF判定という厳しい結果に。
特に算数は大問全滅となり、やり直しの際にも式がぐちゃぐちゃで計算過程が不明瞭。
生徒本人は「こんなもんかな」と冷静に受け止めていましたが、お母様は強い危機感を抱き、これまでの取り組みの見直しを希望されました。
学習環境と集中力の工夫
Aさんは「120分の授業時間は集中が続かない」と感じていたため、指導は90分に短縮。
途中で酸っぱいものを口にして気分転換しながら取り組むなど、集中力を維持するための工夫も取り入れました。
また、塾の自習室には「恥ずかしくて行けない」とのことで、家庭での学習はリビングで実施。
家族に見られている緊張感が、モチベーション維持に一役買っていたようです。
算数強化と心のケアでつかんだ逆転合格への道
10月以降、Aさんは個別指導キャンパスからトライプラスへ移行。
これにより、家庭教師のトライ(週1回)とトライプラス(週1回)で算数の学習時間を確保する形になりました。
ただ、トライプラスは家庭教師のトライとは別会社であるため、両者の連携が難しく、宿題や進捗の共有が課題となりました。
家庭教師の授業では、宿題のやり直しだけで時間が終わってしまうことが増え、日曜日以外の追加指導も検討。
ご家庭と相談し、最終的に家庭教師のトライを週3回に増やして受験までの算数対策に力を入れることにしました。



家庭教師のトライは、後から授業回数や教科の変更はできます
プレテストでの手応えと課題
11月に受験した追手門学院のプレテストでは、国語が55点と健闘し、前回から24点アップ。
しかし、算数は10点と6点ダウンし、特進合格まであと17点足りない結果に。
国語の成果は見られた一方で、算数の課題は依然として大きな壁となって立ちはだかりました。
この時点で、算数の授業中の生徒の反応や心理的な負担も明らかに。
生徒は「先生に“はい”と言ってしまう癖があるが、実はわかっていない」と話しており、「わからない」と伝えることで責められるのではという不安を感じている様子でした。
実際に、数字を変えて問題を解いた際、不正解になると先生の「なんでだろう?」という表情にプレッシャーを感じてしまうとのこと。
そこで私は、算数の先生にもっと噛み砕いて説明してもらうようお願いし、生徒の心理的なハードルを下げる環境づくりに注力しました。
最後まであきらめずに努力を継続
トライプラスでも追手門学院と信愛学院の過去問を進めていましたが、算数の進捗が思わしくないため、受験直前期は家庭教師での算数指導をさらに強化。
丁寧な解説と反復学習をくり返す中で、少しずつ理解と定着が見られるようになっていきました。
そして迎えた本番。最終的に、AさんはF判定から追手門学院大手前中学校に逆転合格を果たしました。
合格した追手門学院大手前中学校について
追手門学院大手前中学校(大阪市中央区)は、偏差値40〜44の私立共学校で、中高一貫教育を提供しています。
探究型学習やICT活用を重視し、ロボットサイエンス部などの活動が盛んです。
進学実績としては、京都大学や東京大学、関関同立などへの合格者を輩出しています。
また、系列校である追手門学院大学への推薦枠も設けられています。
最後に|教育プランナーとしての振り返り
Aさんのケースは、「苦手意識のある科目をどう乗り越えるか」だけでなく、「本人の気持ちをどう引き出すか」がカギとなる事例でした。
算数への苦手意識と「わからない」と言いにくい空気感、精神的な壁をどう乗り越えるか。これは受験期の子どもたちにとって本当によくあることです。
その中で、ご家庭とのこまめな連携や、先生の指導スタイルの調整、安心して質問できる空気作りをおこなったことが、Aさんの自信回復につながったと感じています。
また、途中で塾を切り替えながらも、「どこが合っているか」「何が足りないか」を探り続けたご家庭の柔軟な対応力も合格の大きな要因でした。
トライのようなマンツーマン指導の強みは、生徒の性格や心理面に合わせてサポートを細かく調整できること。
Aさんのように、F判定からでも合格をつかむ力は、丁寧な伴走の中から生まれるのだと改めて実感しました。
この事例が、今まさに不安を抱えているご家庭の参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。