今回ご紹介するのは、軽度の発達障害を抱えながらも、コツコツと努力を重ねて、見事に大谷中学校(凛花特進)とプール学院(総合特進)にW合格を果たしたMさんのサポート事例です。
最初に受けた模試では偏差値40以下、算数はわずか2点という厳しいスタートでしたが、ご家庭と一緒に学習習慣を整え、着実に実力を積み重ねていきました。
この記事では、逆転合格に至るまでの道のりと、教育プランナーとして行った具体的なサポート内容を、時系列で詳しくご紹介します。
軽度な発達障害があり、中学受験を目指しているご家庭にとって、きっと参考になる事例になるはずです。

家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんをサポートしました。
小学4年7月入会と教育プランナーの引継ぎ
トライに入会のきっかけはセミナー
Mさんはもともと個別教室のトライに通っており、学校の補習を目的に入会していました。
その後、家庭教師のトライの教務責任者・宝田さんの「受験対策プレミアムセミナー」に参加したことをきっかけに、「中学受験を視野に入れたい」と考えました。
家庭教師のトライに週1回・120分のプロ教師指導(算数・国語)で併用スタートしました。
当初の志望校は大阪女学院、次にプール学院を希望していました。



宝田さんは、東大出身で千名以上の生徒を担当した教育のエキスパートです。
教育プランナーとしての初回面談(小学5年2月)
私が担当教育プランナーとして引き継いだのは、小学5年の2月。ちょうど初めての模試(駸々堂模試)を受験してもらった直後でした。
- 模試結果は、国語14点・算数2点・理科32点・社会36点。
ご家庭とMさんともにショックを受けた様子で、特に算数の低得点に落ち込みが見られました。
プロ教師の判断としては、駸々堂模試の算数の難易度が高すぎるため、進研模試に切り替えた方が対策しやすいとのこと。
実際、模試の結果だけでなく、学校のテストの点数は徐々に向上しており、
- 算数:入会前 30点 → 入会後 57点
- 国語:85点
- 理科:72点
- 社会:92点
と、しっかり成果が出てきていました。
家庭教師のトライが中学受験におすすめできる理由と料金について、くわしく解説しています。
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学習状況と苦手と得意を把握
Mさんは、軽度の発達障害はあるものの、コツコツと学習に取り組む力をもっています。
また、家で勉強する環境はできていて集中はできており、自宅学習は毎日30分はできています。
Mさんの苦手なことと得意なことは、
- 割り算や図形が苦手。
- 本を読むのが好きで国語は比較的得意。
- 理科では生物分野に興味があり、英語も独学で学習しています。
お父様は中国出身で非常に教育熱心な方です。
習い事としては、造形教室・YMCA・乗馬・ECC(英検5級対策)に通っていました。
家庭教師のトライ単独での取り組み
今後の提案と課題解決に向けた取り組み
個別教室のトライは自習室を利用していないので、3月末で退塾することとなり、家庭教師のトライだけで中学受験に取り組むことになります。
今後トライの授業回数を週1回から週3回に増やすことで、教科ごとのフォロー体制を強化。
- 国語の説明文や記号問題に特化したアドバイス・演習の導入。
- 算数の「調べ学習」がノート確認や解説を読むだけで止まっている点を改善。
- 解き方を定着させるため、メモやノートを活用して振り返りを促すよう提案。
- 解説を見たあとに必ず演習に取り組むよう、お母様にもご協力を依頼。
また、平日は学校の宿題で時間が取られがちで、トライの宿題が後回しになることもありました。
時期や状況によっては、「学校の宿題とトライの宿題、どちらを優先すべきか」を柔軟に判断し、ご家庭とMさんにお伝えしました。
志望校の見直しと受験戦略の明確化
志望校は大谷中学校を第一志望、プール学院を第二志望としました。
- 大谷中は「かるた部」に興味があり、アニメ「ちはやふる」を見て関心を持ったとのこと。
- 演劇部への関心もあり、文系に進みたいという希望が背景にありました。
- プール学院は学校設備や図書館の充実、補習制度の安心感が評価されました。
私からご家庭に提案したことは以下の4店です。
- プール学院の合格最低点は45〜68点
- 大谷中の合格最低点は35〜65点
- 国語を得点源とし、算数は目標点数に達するまで努力が必要
- プール学院の1日目は午後は英語と国語で受験することをおすすめ
また、イベントには積極的に参加し、教頭先生とも顔なじみになるなど、学校との距離感を縮められたことも大きな成果でした。
今後の予定とスケジュール調整
- プール学院プレテスト:10月13日・11月9日
- 大谷中学プレテスト:11月2日
これらの日程に向けて、学校を休むかどうかは、ご家庭の方針とMさんの性格を踏まえて慎重に判断する旨を共有しました。
5年生3月の取り組みと課題
取り組めていることは、
- 毎朝30分、百マス計算や漢字ドリルに取り組み、お父様が管理。
- 使用している新小学問題集(非受験用)は2/3ほど終了。
今後の課題と目標は、
- 学校のテストで平均80点以上を目指す。
- ゆくゆくは駸々堂模試で目標偏差値の達成を目標と設定。
- 学校で習った内容を忘れてしまうことが多く、定着が課題。
- 直近で学習した単元の復習を宿題に加えることを提案。
生徒の理解力をふまえながら、宿題の量を調整する方針をご家庭と共有しました。



お子さんに無理のない学習の進め方をしないと、逆にやる気がなくなってしまいます。
6年生に進級してからの取り組みと成果
自主学習の取り組み
学校のテスト対策として、直前にお父様が教科書を確認するなどのサポートをしており、復習の効果が見られます。
算数はネットから問題を拾い、漢字は薄めのテキストを使って反復学習。
4月以降は、家庭教師のトライ単独となるため、宿題を増やしましたが、宿題の達成率は、常に9~10割できています。
夏休みは、朝2時間・夜2時間の学習時間を確保できました。
今後の学習方針
ご家庭に今後の方針をお話ししました。
①9月以降は進研Sテストから駸々堂模試へ切り替えて場慣れをしてもらうこと。
②最終は、プレテストと過去問を中心に志望校の判断をおこなうこと。
面談の際に、お父さんから「自宅にいるが生徒がわからないとお父さんに甘えてしまう、トライの先生にも甘えてしまう。」という相談がありました。
Mさんは、ヒントをだせばスラスラできるので、調べ学習の仕方を先生に教えてもらい一人で取り組めるようにすることを本人に伝えました。
また担当の教師には、時間があればヒント集をまとめたプリントなどを作成してもらい生徒に渡してもらうことをお願いしました。
模試の結果は偏差値アップ
進研Sテストの偏差値は、
- 6月:算数34・国語49・理科43・社会38
- 8月:算数39・国語58・理科48・社会58
と、確実に成績の向上が確認できました。
駸々堂模試の点数は、
- 5年生時:国語14点・算数2点
- 6年生9月:国語16点・算数10点
と、特に算数は努力の成果が見られました。
進研Sテストは平均偏差値43で大谷もプールも合格E判定でしたが、最後の特別回は平均偏差値49まで上がり合格B判定でした!



E判定からB判定になり、着々と合格ラインまで伸ばせました。
最終面談と受験結果
- 国語の説明文の解き方や記号問題の対策も、プレテストでしっかり実践できていました。
- プール学院のプレテスト(11月)は10月より手応えありと本人談。
もし、両方合格できた場合、大谷中学に行きたいと本人は前向きに話していました。
そして受験の
- 大谷中学校(凛花特進)
- プール学院(総合特進)
両校ともに合格! Mさんは第一志望の大谷中学校を選択しました。
合格した大谷中学とプール学院中学について
大谷中学について
大谷中学校の凛花コース(偏差値40)は、英語力と国際感覚を重視し、カナダ修学旅行や探究型学習を通じてグローバルな視野を育成します。
卒業生は関西大学、同志社大学、立命館大学などに進学し、内部推薦で大阪大谷大学への進学も可能です。浄土真宗の教えに基づく情操教育も特色の一つです。
プール学院中学について
プール学院中学校の総合特進コースは、偏差値40〜45の私立女子中高一貫校で、生徒の個性や将来の目標に応じた多様な進路をサポートするコースです。
高校進学後は、文系・理系・国際コース・総合芸術コース(音楽・美術・舞台芸術)に分かれ、専門的な学びを深めます。
指定校推薦枠は147校・800名以上に対応しており、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、早稲田大学、近畿大学、京都女子大学、神戸女学院大学などへの進学実績があります。
英語教育にも力を入れ、英検準1級取得を目指すカリキュラムや海外研修プログラムを実施しています。
最後に|教育プランナーの振り返り
Mさんは軽度の発達障害を抱えながらも、ご家庭の手厚いサポートと本人の努力、そしてプロ教師と教育プランナーの連携によって、大きく成績を伸ばしました。
志望校選びにおいては、「学力偏差値」だけでなく、興味のある部活動や学校生活への期待、校風などを重視し、ご家庭と丁寧に話し合って進めました。
トライのサポートとしては、
- 生徒の性格や得意・不得意に合わせた教材選びと指導
- 模試の選定や受験日程のアドバイス
- 自宅学習の仕方への提案
- 学校との併願戦略やプレテスト対応
など、多面的な支援がおこなえたと実感しています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。