今回ご紹介するのは、小学5年の8月に家庭教師のトライへ入会し、国語の苦手克服と志望校である立命館中学を目指して努力を重ねたMさんのサポート事例です。
Mさんは、馬渕教室にも通塾しており、家庭教師のトライでは特に弱点だった国語を中心にサポート。
馬渕教室での学習をフォローしながら、志望校の傾向に合わせた対策を家庭教師側で柔軟におこないました。
塾との併用、自学の工夫、ご家庭の熱心なサポート、そして本人の粘り強さが光った1年半の受験記録です。
馬渕教室と併用で家庭教師のトライを検討中の方には、参考になる記事となっています。

家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんをサポートしました。
小5後半:国語の立て直しと受験意識の芽生え
入会のきっかけと学習状況
Mさんが家庭教師のトライに入会したのは、小学5年の8月。
もともと馬渕教室に通っており、算数・理科の偏差値は50前後と安定していたものの、国語の偏差値が40から26まで下がったことがきっかけでした。
生徒本人も中学受験を希望しており、ご家庭も「国語の立て直しが必要」と判断し、トライの利用を開始しました。
担当教師は社会人教師で、週1回90分の指導を担当。当初はプロ教師を希望されていましたが、金銭面の事情で社会人教師に切り替えてスタートしました。
家庭教師のトライが中学受験におすすめできる理由と料金について、くわしく解説しています。
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国語中心の指導と学習スタイルの工夫
国語指導は説明文を中心に、漢字や文法のサポートも実施。
馬渕教室と同じ範囲の宿題を出し、小テストをおこなうことで漢字に触れる回数を2倍にしました。
さらに、文章中に出てくる漢字を目にすることでイメージもつきやすくなります。
また、Mさんはドリル型の宿題には前向きに取り組める反面、新聞などの読書系は苦手。暗記系の学習には意欲的でした。
国語が安定してきたら算数の苦手分野にも取り組む予定でしたが、指導時間が限られているため、時間延長の提案もご家庭と相談しました。
算数は模試直前の質問対応が中心でした。
ご家庭のサポート体制と学習習慣
ご両親は理科と社会の学習をしっかり管理。
特に社会は毎日1ページでも復習するようお話ししていました。
Mさん自身は、火・水にトライの宿題、金・土に馬渕教室の宿題をこなし、ダンスやピアノも習っており、日曜日は休養日とされていました。
Mさんは中学受験に対して熱心で、理数系に興味がありながらも国語は敬遠する傾向が見られました。
馬渕教室のクラスは真ん中のクラスで、上のクラスに上がる基準は2回連続して偏差値50取ること。
生徒はクラスアップにはあまり興味がない様子でした。
小5の後半:模試の成果と志望校の整理
模試の成果と意識の変化
9月の馬渕教室の公開模試では、国語偏差値41.7・算数52.8・理科54.3・社会43.4と、国語を含め全体的に過去最高を記録。
- 同志社香里はE判定
- 立命館B判定
- 帝塚山学院関学コースはA判定
志望校に対して一定の手応えが出てきました。
ご家庭との面談では、同志社香里が3科目または4科目受験が可能であること、同志社女子は問題数が少なく計算問題が得点源になりやすいことなど、入試傾向の情報提供を行いました。
立命館中は出題の癖が強く、併願にはやや厳しいという特徴もお伝えし、志望校の受験方式や戦略を一緒に整理しました。
ご家庭からの質問と教師への指示
お父様からは「国語の単元の復習が終わったら説明文に入りますか?」との質問があり、指導の順序についての関心が寄せられました。
私は、公開模試の結果を分析し、その結果を保護者へフィードバックするよう、担当教師に具体的な指示を出しました。
2月の面談にて見えた成長と課題
1月の公開模試では、国語と算数の偏差値がともに46.7、理科が56.2、社会が48という結果でした。
国語の成績が向上した要因としては、トライの先生と物語文の読解に取り組んだことで解き方のコツがつかめ、見直しもできるようになったことがあげられます。
一方で、漢字と文法は「ほぼ全滅」という結果でした。
理科については、夏休みに親御様と一緒に取り組んだことで克服できました。
社会では、長文記述が苦手で、単語で覚える学習に偏っていたため、文章としての表現力を高める必要があると確認できました。
小6夏:指導の継続と成績の波
面談で見えてきた日々の取り組み
6年生になり5月・7月の面談では、トライの先生とは相性もよく、「教え方がわかりやすい」と親御様も満足されていました。
Mさん自身もモチベーションが上がっています。
理科はお父様、社会はお母様が管理というスタイルが習慣になってきました。
馬渕教室のある月・水・土は自習室で集中できる一方、自宅のリビングで学習する水・木は集中力に差が出ていました。
自室での学習も選択肢として検討しました。
志望校情報と入試スケジュールの共有
Mさんは医師への憧れがあり、理系志望。
学校説明会では、帝塚山学院のトランポリン部や大阪桐蔭の雰囲気にひかれ、同志社香里や立命館の校風にも好印象を抱いていました。
この時期、ご家庭には専願・併願や自己推薦入試、各日程の受験計画、志望校ごとのレベル感や入試制度、私立高校無償化制度の影響など、具体的な情報を幅広く提供しました。
模試活用よりも過去問重視へシフト
今後は馬渕教室の公開模試には過度に頼らず、過去問対策に重きを置く方針を提案。
国語では、漢字の字が雑でバツになるケースがあったため、字の丁寧さにも注意するよう指導しました。
また、説明文で時間が足りなくなってしまう原因として、馬淵教室で教わった消去法が実践できていない、馬渕教室の解説が浅くわからないまま終わっていることが判明しました。
馬渕教室の塾長からは、文章を読んでから問題を解くように言われているが、文章の最初の方を忘れてしまっているとのこと。
トライでは、国語は苦手意識をとれるように基礎学習を徹底し、その後テクニック指導をしていくことにしました。
お父様からも、「国語のスピードを上げていくタイミングは先生にお任せする」と言われました。
夏期講習は馬渕教室が8月に集中するため、トライの指導は7月・9月に振り分けました。



馬渕教室ではできない苦手科目の単元をしぼって対策します。
小6後半:不安と成果の狭間で
志望校への気持ちと模試のプレッシャー
9月の面談では、初芝立命館のプレテストを予定し、国語に注力する一方で、他科目の勉強時間が不足。
気のゆるみも見られ、家族会議を実施されたそうです。
駸々堂模試では、算数が4か月で46点から76点に急伸。
一方、国語は伸び悩み、お父様からは「この指導内容で立命館に届くのか不安」との声もありました。
私は「読解はかせ」の導入や、指導回数の追加も提案しましたが、ご両親からは「今の指導体制で本当に伸びる見込みがあるか、先生に確認してほしい」とご要望がありました。
記述対策と志望校の再考
10月には、夏以降もモチベーションを維持しつつ、宿題を全て提出。
暗記分野は最速ですすめて、説明文に取りかかりましたが、10分時間が足りなくなったとのことです。
記述は立命館で出るため、もっと意識する必要があります。
志望校のレベルが高いため、生徒は頑張っても周りも上がっているので、偏差値が上がりきらないということが現状です。
駸々堂模試では偏差値60を目指して本人も意欲的。
私からも「立命館は狙える位置であるため、最後まであきらめずに頑張ろう」と本人に伝えました。
しかい、最終的な模試判定は、
- 立命館・大阪桐蔭ともにF判定
- 同志社女子D判定
- 帝塚山学院D判定
厳しい結果に、生徒は立命館と公立中の2択だったが、模試の結果で自信をなくし大阪桐蔭や他も考えるようになりました。
受験直前と合格校の決定
出願日程と家庭の想い
12月の面談では、出願日程が決まりました。
- 初日午前:立命館、午後:大阪桐蔭
- 2日目午前:立命館、午後:未定
保護者の方は「成果を残し、合格という経験をさせたい」というお気持ちが強く、3日目・4日目には付属中学の受験も視野に入れました。
模試偏差値は43ながら、実力的には53程度と判断。
帝塚山学院や初芝立命館の下位コースを現実的な選択肢として提案しました。
馬渕教室では12月末に特訓があり、公開模試でも成績変化が見られました。
- 同志社香里はE→D判定
- 立命館CLはC→A判定
- 帝塚山学院関学はB→A判定
と、最終盤での伸びが見られました。
ご本人のモチベーションを高めるため、私からも電話で直接励ましのお話をしました。
合格発表と進学先の決定
馬渕教室での特訓とトライででは立命館・大阪桐蔭の対策を実施。
残念ながら立命館中学には不合格でしたが、帝塚山学院プルミエコースに見事合格。
このコースは医学部合格実績もあり、Mさんの理系志望にも合った環境です。
ご家庭と連携しながら、今後も努力を続けてくれることを期待しています。
帝塚山学院プルミエコースについて
帝塚山学院中学校のヴェルジェ〈プルミエ〉コースは、偏差値45~48程度の私立女子中高一貫校で、難関私立大学や芸術系大学への進学を目指すコースです。
英語4技能の強化や探究型学習「創究講座」、大学との教育連携プログラムを通じて、主体的な学びと多様な進路選択を支援します。
指定校推薦枠も充実しており、関西学院大学、関西大学、立命館大学、近畿大学などへの進学実績があります。
また、音楽・美術専攻への進学や宝塚音楽学校への合格者も輩出しており、芸術系進路にも強みを持っています。
おわりに|教育プランナーとしての気づき
Mさんの受験は、「国語の苦手克服」「志望校に向けた情報提供」「ご家庭との密な連携」という3つの柱がありました。
教育プランナーとして、模試分析・教師との連携・家庭への報告と提案を丁寧に行いながら、一貫したサポートを心がけました。
志望校合格を目指す中で、たとえ第一志望に届かなかったとしても、生徒本人が「やりきった」と思える経験ができたことは大きな成長につながります。
今後もそれぞれのお子さんの特性やご家庭の状況に寄り添いながら、最適なサポートを提供していきたいと考えています。
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最後までお読みいただきありがとうございました。