中学受験の成功には、「授業で教える力」だけでなく、「日々の勉強をどう進めていくかを一緒に考え、支えてくれる存在」も欠かせません。
今回ご紹介するKくんの事例では、実力・人気ともに高い2名のプロ教師が授業を担当し、教育プランナーの私が学習の計画づくりや習慣化のサポートをおこないました。
ご家庭と連携しながら、Kくんが安心して受験に向かえるように支えていった道のりを紹介しています。
浜学園と併用に家庭教師のトライを検討中の方に参考となる内容です。
初回指導の重要性
幼稚園の時から「医者になりたい」という夢を持ち続けているKくん
小学校5年生の12月、Kくんは家庭教師のトライに入会しました。
すでに小2から浜学園に通っていましたが、成績は思うように伸びず、偏差値は下がり続けていました。
中学受験に向けた本格的な学習習慣も身についておらず、ご両親も「何から手をつければいいのかわからない」という状況でした。
お父様・お母様は中国出身で、日本の中学受験に馴染みがなく、今後の進め方に大きな不安を抱えていらっしゃいました。
教育プランナーである私は、2人のプロ教師に初回指導のアドバイスをおこないました。
浜学園の模試の見直しからスタートして、そのあと単なる質問対応にとどまらず、
「日別の学習管理」「「日割りで取り組みを管理するための学習スケジュール」「紙やノートを使ったスケジュールの可視化」などです。

プロ教師は安心して任せられますが、念のため初回指導の内容を再確認するように伝えています。
国語と算数、それぞれの課題とアプローチ
教材の選定に関しては、経験と実績の豊富なプロ教師の2人にお任せしました。
国語は、慣用句・ことわざ・漢字など語彙力の強化を重視し、4冊の知識系教材を購入して繰り返し取り組む方針を立てました。
読解は浜学園のテキストを中心に指導。説明文より物語文の方が得意だったため、特に説明文の読解法には重点的に取り組みました。
算数に関しては、理解度が50%程度と低く、浜学園の復習テストでも成果が見られなかったため、授業・宿題ともに「基本の定着」に焦点を置きました。
日割りで細かく宿題を出す方針を教師と共有。
ご家庭からも「宿題は多めに出してほしい」と希望があり、しっかりと対応しました。
このようにご家庭からの要望は、すぐに教師に伝えてすぐに対応できるようにしています。
家庭教師のトライが中学受験におすすめできる理由と料金について、くわしく解説しています。
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日常の習慣とご家庭との連携
日曜はこれまで「休養日」でしたが、Kくんに過去問1年分の演習を実施してもらうよう働きかけました。
机に向かう時間が遅いという課題に対しては、毎日3時間の学習習慣の徹底をはかりました。
またほめるとやる気が出るタイプですが、自分から質問しないため、プロ教師にも意識的に「声かけ」や「質問うながし」をしてもらいました。
こうした積み重ねにより、お母様からは「親子げんかが減りました」とのお声をいただきました。



家庭教師を始めてから、親子喧嘩をしなくなったと言われることはよくあります。
小6春〜夏:成績上昇と志望校への本格的な意識
6年生の5月、浜学園の復習テストでは算数7位、理科4位というい今までにない成績を記録。
理科はトライの算数のプロ教師の指導による「覚え方」や「計算の工夫」が良い結果をもたらしました。
7月には駸々堂模試で国語と理科の成績が上昇。
国語は特にことわざや慣用句など、知識系教材を2~3巡繰り返した成果が見えてきました。
漢字の定着には、寝る前のマンガ+音読の習慣を提案。ご家庭でも協力してくださり、定着が進みました。
8月以降は志望校に清風南海や開明、上之宮などを検討し、実際に説明会にも参加。
本人は清風南海に強い関心を示し、将来は「医者になりたい」という夢も語ってくれました。
志望校再選定と気持ちの切り替え
9月には志望校の再検討が必要になりました。
清風南海はE判定。上之宮はA判定。
清風南海の校則面が気になったことと、本人は共学希望で、最終的には開明中学を第一志望に決めました。
「合格する可能性はあるのか?」というお父様の質問に、私は「あります。しっかり取り組めば十分可能です」とお伝えしました。
ご家庭の意思を尊重しながらも、現実的なプランとスケジュールの調整をご提案しました。
浜学園をやめるかについても話し合い、「抜けた分を補う自学+トライでの補完」であれば対応可能とご説明。家庭教師の重要性を再確認していただきました。
12月、そして受験本番へ
11月のプレテストでは、上之宮学園特進コースでSA判定、GコースでA判定。
本人は「上のコースを目指したい」と希望を話してくれました。
12月、Kくんの本音を確認するタイミングがありました。「開明中学、ほんとに合格したい?」と聞くと、「不合格でも最悪いいかな…」と曖昧な返答。
私はその場で「それならやめるか?」と真剣に問いかけ、「中途半端な気持ちでは受からないよ」と伝えると、Kくんは「やっぱり合格したい」と気持ちを新たにしてくれました。
合格発表とその後
駸々堂模試では国語48点→70点、算数34点→44点と成果が見られたものの、第一志望だった開明中学・理数コースは不合格。
しかし、常翔学園中学校・特進コースに合格しました!
ご家庭は「合格後の学習も心配」とのことで、現在もトライを継続し、中学進学後の数学・英語対策を進めています。
合格した常翔学園中学校・特進コースについて
常翔学園中学校(大阪市旭区)の特進コースは、偏差値42〜47程度の私立共学校で、国公立大学や関関同立などの難関私立大学への進学を目指す6年一貫教育を提供しています。
毎日の小テストや英検・漢検・数検の校内受験、探究型学習、海外研修などを通じて、学力と国際感覚を育成しています。
2023年度は、京都大学1名、大阪大学5名、関西大学120名、同志社大学57名、立命館大学99名など、幅広い進学実績を誇ります。
最後に|教育プランナーの振り返り
Kくんの事例は、単に「教科を教える」だけではなく、「学習の管理・習慣化・気持ちの持ち方」にどれだけ教育プランナーが関われるかがカギになりました。
季節ごとに面談をするのが一般的ですが、Kくんの場合、駸々堂模試の結果をもとに志望校の再選定を相談する必要があり、毎月面談することもありました。
面談のたびに、不安そうだったKくんやお母さんの表情が少しずつ明るくなっていくのを見て、私自身も何度も安心しました。
第一志望校には合格できませんでしたが、Kくんが夢に向かって前向きに進んでくれていることをうれしく思います。
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最後までお読みいただきありがとうございました。