「馬渕教室の公開模試で、思ったより点数が取れなかった」
「復習テストは取れているのに、公開模試になると崩れる」
「クラスが下がるのではと不安になる」
結果が返ってくるたびに、こうした不安を感じる保護者の方は多いと思います。
結論から言うと、公開模試はテスト前の1週間だけ頑張っても、安定して点数を上げにくいテストです。
出題範囲はありますが、これまでに学習した内容から広く問われます。そのため大切なのは、直前の詰め込みではなく、次回までの約2か月で「忘れた内容をもう一度使える状態に戻すこと」です。
また、公開模試が1回悪かったからといって、すぐにクラスが決まるわけではありません。
この記事では、公開模試で点が取れない原因の見つけ方、成績表の見方、次回までの2か月の立て直し方を順番に解説します。
この記事を読むとできること
- 今回の点数が悪かった原因を、答案と成績表から切り分けられる
- 全部をやり直さず、次回までに戻る単元を1〜3個に絞れる
- クラス落ちを必要以上に恐れず、何を確認すればよいかわかる
- 次の公開模試までの2か月間に、家庭で何をすればよいかわかる
- 家庭だけで難しい場合、塾に相談するか外部サポートを使うか判断できる
公開模試の基本情報とクラス判定の仕組み

まず、このテストの性格を押さえてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象学年 | 小学1年生〜小学6年生 |
| 小1〜小3の科目 | 算数・国語 |
| 小4〜小6の科目 | 算数・国語・理科・社会 |
| 受験型 | 小4〜小6は2科・3科・4科が選べる場合があります |
| 実施回数 | 年間6回、およそ2か月に1回 |
| 結果の活用 | 定着度確認、入室判定、特訓資格判定、クラス分けの資料など |
| 志望校判定 | 小5第4回以降と小6で実施 |
注目していただきたいのは、実施が2か月に1回という点です。
毎月あるテストとは、対策の考え方がまったく違います。
クラス判定は公開模試の複数回の成績で判断されます
馬渕教室の「クラス設定・教材」ページでは、小2〜小6のクラス分けについて、公開模試の過去2回分を使い、「今回2:前回1」の比率で平均した偏差値をもとに判定すると案内されています。
一方で、公式サイト内には「今回2:前回1:前々回1」とするページもあり、記載が統一されていません。学年・年度・校舎などによる違いも考えられるため、実際の判定方法は所属校舎で確認してください。
いずれの記載でも共通しているのは、「今回の1回だけ」を見て判定する仕組みではないという点です。今回の成績にも一定の比重が置かれるため、結果によってはクラス変更につながる可能性がありますが、1回の結果だけで必要以上に不安になる必要はありません。
3科と4科は「良い方」が使われます
小4〜小6では、3科と4科の平均偏差値をそれぞれ算出し、良い方がクラス分けのデータとして使われる場合があります。
これは戦略に直結します。
たとえば社会が極端に苦手な場合、3科の偏差値のほうが高くなり、そちらが採用される可能性があります。
すべての科目を均等に上げようとして共倒れになるより、強い3科を確実に固めるほうが結果につながる場合もあるということです。
※判定方法は学年や時期によって変わる可能性があります。最新の内容は必ず校舎にご確認ください。
Sクラス・SSST・SAクラスの基準や上位クラスの目安はこちらで解説しています。
復習テストは取れるのに、公開模試で崩れる理由
非常によくあるパターンです。
理由は、測っている期間と、問題の見た目が違うからです。
| 復習テスト | 公開模試 | |
|---|---|---|
| 学習からテストまで | 比較的短い | 過去に習った内容も含む |
| 求められる定着 | 直近内容を再現する力 | 時間が空いても使える力 |
復習テストで点が取れているのは、直前に見た解き方を再現できているだけかもしれません。
2か月後に、少し形を変えて出されると解けなくなります。
確認方法
1か月以上前の復習テストを、もう一度解かせてみてください。
当時は取れていた問題が解けないなら、一度できた内容が十分に定着していない可能性があります。その週に1回しか触れていないため、定着していないのです。
公開模試の対策とは、この状態を作らないことに尽きます。
公開模試で点数が取れない4つの原因

原因① 正答率の高い問題を落としている
最も多く、最も改善しやすい原因です。
難問が解けなかったことより、多くの受験生が取れている問題を落としたことのほうが、偏差値に効きます。
計算ミス、漢字、条件の読み落とし、単位の間違い。
その場で確認する方法:成績表の正答率欄を見て、正答率が高い問題での失点を数えてください。数問あるなら、それがそのまま伸びしろです。
原因② 解き方を暗記しているだけ
宿題では解けるのに、公開模試の応用問題で手が止まる場合です。
問題文から条件を読み取る力が、まだ育っていない可能性があります。
その場で確認する方法:正解した問題を1問選び、「なぜその式になったの?」と聞いてください。説明できないなら、暗記で解いています。
原因③ 時間配分で取りこぼしている
難しい問題に粘りすぎて、後半の取れる問題に届かない。
真面目なお子さまほど起きやすいパターンです。
その場で確認する方法:答案の後半に白紙がないか見てください。あるなら、学力ではなく戦略の問題です。
原因④ 特定の科目だけが足を引っ張っている
総合偏差値だけを見ていると、見落とします。
算数だけ極端に低い、理科・社会の暗記が間に合っていない、というケースです。
その場で確認する方法:科目別偏差値を並べて、最も低い科目と最も高い科目の差を出してください。科目間で大きな差がある場合は、総合偏差値ではなく最も低い科目の単元別成績まで確認してください。
宿題が多くて解き直しまで回らない場合は、こちらの記事も参考になります。
成績表は、この順番で見てください
公開模試の成績表には、次にやるべきことが書かれています。
ただし、見る順番を間違えると情報が生きません。
| 順番 | 見るところ | わかること |
|---|---|---|
| 1 | 正答率の高い問題での失点 | 最短の伸びしろ |
| 2 | 科目別偏差値の差 | どこに時間を寄せるか |
| 3 | 単元別成績 | 戻るべき単元 |
| 4 | 難易度別成績 | 基礎と応用のどちらが弱いか |
| 5 | 過去の推移 | 一時的な不調か、継続的な弱点か |
総合偏差値は、いちばん最後で構いません。
総合偏差値には、次に何をすればよいかが書かれていないからです。
1と5を組み合わせると、判断が変わります
正答率の高い問題を落としていて、それが過去の回でも起きているなら、ミスの傾向が固定化しています。
この場合、新しい問題を解いても改善しません。
途中式の書き方や、問題文への線の引き方といった手順そのものを変える必要があります。
逆に、今回だけ崩れているなら、体調や単元との相性の可能性があります。次回で戻ることが多いです。
偏差値が継続的に上がらない場合は、こちらの記事も参考にしてください。
次回の公開模試までの2か月スケジュール

ここが、この記事で最も実用的な部分です。
公開模試は2か月に1回なので、次回まで逆算して設計できます。
| 時期 | やること |
|---|---|
| テスト後3日以内 | 間違いを3分類 |
| 1〜3週目 | 戻る単元を1〜3個補強 |
| 4〜6週目 | 復習テストの×を蓄積 |
| 7週目 | ×を白紙から解き直す+過去問等で時間を測る |
| 直前1週間 | できなかった問題だけ再確認。新しい教材は増やさない |
要は「復習テストの×をためること」です
この設計の中心は、4〜6週目にあります。
毎週の復習テストで間違えた問題を、1冊のノートやファイルに集めておくだけです。
これをやっておくと、公開模試の2週間前に「何をやるか」で悩みません。
すでに、やるべき問題が集まっているからです。
公開模試の対策で最も多い失敗は、直前に「何をやればいいかわからない」状態になることです。
2か月かけて材料を集めておけば、これは起きません。
テスト直後の3日間が、いちばん効きます
時間が空くと、どう考えて間違えたのかを本人が忘れます。
思考の過程が消えてから直しても、効果は大きく下がります。
返却を待たず、テスト当日か翌日に、間違いの仕分けだけでも始めてください。
| 分類 | 対応 |
|---|---|
| 解けるはずだった問題 | その日のうちに解き直す。最優先です |
| 少し復習すれば解ける問題 | テキストの同じ単元に戻る |
| 今は追わない問題 | 正答率の低い難問。先生に優先度を確認する |
すべてを直そうとすると、必ず途中で止まります。
3つ目は、やらないと決めて構いません。
公開模試の過去問は「弱点探し」に使う
公開模試の過去問が手元にある場合は、直前の点数稼ぎではなく、今の弱点を見つけるために使うのがおすすめです。
時間を測って本番と同じように解き、点数だけを見るのではなく、「以前に習ったはずなのに解けなかった問題」を探してください。
- 時間を測って解く:時間配分や、後半に白紙が残らないかも確認する
- 以前習ったのに解けない問題を探す:単なるミスなのか、忘れているのかを分ける
- 解けなかった単元をテキストに戻す:過去問の解説を覚えるのではなく、基本問題から解き直す
たとえば、過去問で「割合」の問題が解けなかった場合、その問題だけを何度も解くのではなく、馬渕教室で使っているテキストの割合の単元に戻ります。基本問題を自力で解けるか確認し、できなければそこから埋め直します。
過去問を何年分も繰り返して、問題や答えを覚えることが目的ではありません。
公開模試では、同じ単元でも問題の形を変えて出されます。そのため大切なのは、「この問題を解けるようにすること」ではなく、初めて見る問題でも使えるところまで理解を戻すことです。
過去問を弱点を発見するチェックテストとして使えば、次回までに何を復習すればよいかが絞りやすくなります。
学年別|公開模試で点が取れないときに見るべきポイント

小1〜小3|偏差値より、直せるミスを見る
この学年は算数・国語の2科目で、問題数も少ないため、数問の差で偏差値が大きく動きます。
ここで一喜一憂すると、テスト自体が嫌いになります。
見るべきなのは、問題文を最後まで読んでいるかと計算が正確かの2つです。
直しは、解けるはずだった問題を2〜3問だけ。親子で一緒に解き直すところから始めてください。
小4|理科・社会が後回しになっていないか
小4から理科・社会が加わり、4科受験が可能になります。
小3までと同じ感覚で算数・国語だけを見ていると、理科・社会の復習が丸ごと抜けます。
公開模試で点が取れないとき、まず疑うのはここです。
理科・社会は、授業のあった週のうちに一度触れるだけで、定着がまったく違います。
小5|苦手科目を絞り込む
内容が難しくなり、科目差がはっきり出てくる学年です。
全部をやり直そうとすると、必ず時間が足りなくなります。
算数の偏差値だけ低いなら、算数の中のどの単元かまで絞ってください。
特に割合・比・速さは、その後のすべてに影響します。ここに穴があるなら、他を止めてでも戻る価値があります。
また、志望校判定が始まる時期でもあります。判定だけを見て落ち込まず、単元別データを見てください。
小6|公開模試と過去問の失点を重ねる
この時期に有効なのは、公開模試の失点と、志望校の過去問の失点を並べることです。
両方で落としている単元があれば、そこが最優先です。公開模試では弱くても、志望校で出題頻度が低い単元は、他の優先課題とのバランスを見て後回しにする判断もあります。
全単元を仕上げる時間はもうありません。志望校を軸に絞ってください。
先生に相談するときの伝え方
「点数が悪かったです」だけでは、先生も答えようがありません。
成績表を見て気づいたことを、こちらから出してください。
いつもお世話になっております。◯年◯組の◯◯の保護者です。
今回の公開模試について、今後の家庭学習をご相談させてください。
成績表を見たところ、正答率の高い問題を数問落としており、算数の◯◯(単元名)は前回も失点しております。理科・社会は復習が追いついていない状況です。
つきましては、次の点を教えていただけますでしょうか。
・授業中の様子はいかがでしょうか
・次回までに、最優先で戻るべき単元はどこでしょうか
・今回の答案で、直すべき問題を絞っていただけますか
・家庭では、どこまで関わればよいでしょうか
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
ポイントは、「直す問題を絞ってほしい」と依頼することです。
家庭だけで判断すると「全部やり直さないと」となり、お子さまの負担が一気に増えます。
公開模試の結果が悪かったときにやってはいけない4つのこと

| やりがちなこと | なぜ避けたいか |
|---|---|
| 1回の結果で判断する | クラス判定は2回分の加重平均です。次回で挽回できます |
| 全部の問題を直そうとする | 途中で止まり、いちばん大事な直しが残りません |
| 新しい問題集を追加する | 今の教材が回っていない状態で足すと、全部が中途半端に |
| 総合偏差値だけを見て叱る | 次にやるべきことは、総合偏差値には書かれていません |
特に注意したいのは、点数が悪かった直後に教材や勉強時間を一気に増やすことです。原因が「時間配分」なのに問題集を増やしても改善しません。まず成績表から原因を特定してから、学習量を調整してください。
結果が悪かった日に、親が最初に確認すること
公開模試の結果が悪いと、つい「なんでこんな点数なの?」と聞きたくなります。
ですが、最初に確認したいのは点数そのものではなく、
- 「時間が足りなかったのか」
- 「わからなかったのか」
- 「ミスだったのか」の3つです。
たとえば、後半まで解き切れなかったなら時間配分、問題を見ても解き方が浮かばなかったなら理解不足、家では解ける問題を落としていたなら計算ミスや読み落としが考えられます。
原因によって、次にやることはまったく違います。時間配分が原因なのに問題集を増やしても改善しませんし、理解不足なのに「もっと丁寧に解きなさい」と言っても解決しません。
テスト当日は、本人の記憶が残っているうちにこの3点だけを聞き、細かな分析は答案や成績表が返ってからで十分です。
まず原因を決めつけずに聞くことが、次回に向けた立て直しの第一歩です。
クラス落ちが不安な方は、原因と立て直し方をこちらで解説しています。
家庭教師を併用した方がよいケース

家庭教師や個別指導をすぐに追加する必要はありません。まずは担当の先生に相談し、質問教室・復習サポートWeb・補講など、校舎で利用できるフォローを確認してください。
それでも過去単元まで戻る時間が取れない、家庭では直しが進まない、同じ弱点を何度も繰り返している場合に、外部の個別指導を検討します。
まずは、間違いの仕分けと先生への相談です。ただし、過去の単元に戻る必要がある場合、集団授業だけで埋めるのは構造的に難しいです。
カリキュラムは先に進む前提で組まれており、戻る時間は用意されていないためです。
- 特定の科目だけが大きく遅れている
- 公開模試の直しを、家庭で進められない
- 同じ単元を、2回以上続けて落としている
- 親が教えると親子げんかになってしまう
- 小6で、公開模試の直しと過去問対策を両立させたい
逆に、宿題の優先順位を先生に教えてもらえる、質問できる時間がある、という状況なら、まずはそちらで十分です。
お子さまがすでに疲れ切っている場合は、授業を増やすより、学習量を減らす判断のほうが先です。
併用する場合は、目的を「公開模試の直し」「苦手単元の補強」のどちらかに絞ってください。新しい教材を増やすタイプだと、負担が増えて逆効果になります。
馬渕教室との併用に合う家庭教師を比較したい方は、こちらの記事で料金や特徴をまとめています。

よくある質問
公開模試の結果はいつ返却されますか?
馬渕教室の公式サイトでは、試験実施後、約1週間で答案と2種類の成績資料が返却されると案内されています。
返却されたら総合偏差値だけを見るのではなく、設問別の正答率や単元別成績まで確認してください。「何点だったか」より「次回までにどこを直すか」を決めることが、成績表を次の公開模試につなげるポイントです。
公開模試は何割取れば大丈夫ですか?
回によって難度が違うため、得点率での判断は危険です。難しい回の6割と易しい回の6割は意味が違います。平均点を確認したうえで、偏差値と順位で見てください。
1回悪いと、すぐクラスが下がりますか?
公式情報では、過去2回分を今回2:前回1の比率で平均した偏差値が判定に使われるとされています。1回崩れただけで直結する仕組みではありません。次回の結果のほうが重みが大きいため、そこに向けて立て直しましょう。
公開模試の過去問はやった方がいいですか?
過去問が手元にあるなら、取り組む価値はあります。ただし、点数を取る練習ではなく、忘れている単元や時間配分の問題を見つけるために使うのがおすすめです。
時間を測って解き、「以前習ったのに解けなかった問題」を確認してください。解けなかった問題だけを繰り返すのではなく、馬渕教室のテキストの該当単元まで戻って基本問題から復習します。
何年分も繰り返して答えを覚えることが目的ではありません。初めて見る問題でも使えるところまで理解を戻すことを目的に使いましょう。
まとめ|次の2か月の過ごし方が、結果になります
公開模試は、2か月に1回の実力テストです。
直前の詰め込みでは動きにくく、前回からの2か月間がそのまま結果になります。
次回に向けて、この順番で進めてください。
- 3日以内に、間違いを3つに仕分ける
- 「解けるはずだった問題」をその日のうちに直す
- 戻る単元を1つだけ決めて、3週間で埋める
- 毎週の復習テストの×を、1か所にためる
- 次回の2週間前に、ためた×を白紙で解き直す
- 直前1週間は、新しいことをやらない
そして、忘れないでいただきたいことがあります。
クラス判定は2回分の加重平均です。1回の結果で決まるわけではありません。
今回が悪かったなら、次回で挽回できます。
家庭だけで直しや戻り学習を進めるのが難しい場合は、塾の先生に相談したうえで、家庭教師や個別指導を併用する方法もあります。
目的は、新しい勉強を増やすことではありません。今ある教材を、点になる形で回すことです。
馬渕教室との併用に向いている家庭教師を比較したい方は、こちらの記事も参考になります。
馬渕教室と併用におすすめの家庭教師5選|料金・特徴・中学受験サポートを比較
最後までお読みいただきありがとうございました。




