四谷大塚で偏差値が上がらない6つの原因|どの偏差値を見るかで対策は変わります

「予習シリーズも週テストの直しもやっているのに、偏差値が上がらない」

「週テストの点は悪くないのに、組分けテストになると数字が落ちる」

「このまま同じやり方を続けて、志望校に届くのだろうか」と不安になっていませんか。

結論からいうと、四谷大塚で偏差値が上がらないときにまずすべきことは、勉強量を増やすことではありません。「どの偏差値を見て判断しているか」を確認することです。

四谷大塚には、週テスト、組分けテスト、合不合判定テストと複数のテストがあり、それぞれ受ける母集団が違います。つまり、出てくる偏差値の意味もまったく違います。

ここを取り違えたまま対策を立てると、「頑張っているのに報われない」という状態が続いてしまいます。実際、「あと少しなのに上がらない」というご相談の多くが、この認識のズレでした。

私は塾講師と家庭教師のトライの教育プランナーとして、600人以上のお子さんの学習相談を担当してきました。立て直せたご家庭に共通していたのは、量を増やすのではなく、見る数字を決めて、判断する期間を決めていたことです。

この記事では、四谷大塚の偏差値の見方、上がらない原因、数字が動く前に現れるサイン、志望校との距離の測り方まで解説します。

読み終えたときには、毎回のテスト結果に振り回される時間が減り、次に何をすればよいかがはっきりしているはずです。

目次

結論|四谷大塚で偏差値が上がらないときは「どの偏差値か」を確認する

結論|四谷大塚で偏差値が上がらないときは「どの偏差値か」を確認する

偏差値はテストの点数そのものではなく、受験者の中での位置を表す数字です。そのため、本人の得点が上がっていても、周囲も同じように伸びれば偏差値が横ばいになることがあります。

特に小5以降は学習内容が難しくなり、周囲の学習量も増えるため、「偏差値が上がらない=学力が伸びていない」とは限りません。

さらに四谷大塚では、テストによって偏差値の意味が異なります。

テスト何の中での位置か主な使い道
週テスト同じコースを受けた人の中での位置その週の理解度を確認する
組分けテスト共通問題を受けた受験者全体の中での位置実力の推移・コース判定を見る
合不合判定テスト受験する6年生全体の中での位置志望校との距離を見る

週テストと組分けテストの偏差値はそのまま比較できない

「週テストでは偏差値60台なのに、組分けテストでは50前後になる」ということがあります。これは、週テストと組分けテストでは問題の難度や比較する集団が異なるためです。

週テストはA・B・C・Sなどコース別の問題を受け、そのコース内での理解度を確認します。一方、組分けテストは共通問題を受け、その結果で次のコースが決まります。

そのため、週テストで高い偏差値が出ていても、「Sコースまであと偏差値〇」と単純には判断できません。

偏差値が本当に停滞しているかを見るときは、4・5年生では組分けテスト、6年生では合不合判定テストを中心に、1回だけでなく複数回の推移を確認しましょう。

そのうえで答案を見るときは、「正答率が高いのに落とした問題」と「同じ単元で繰り返している失点」を確認します。この2つが、偏差値が上がらない原因を見つける手がかりになります。

四谷大塚で偏差値が上がらない6つの原因

予習シリーズを開いて学習に取り組む小学生

原因① 週テストの直しが翌週までに終わっていない

週テストは、間違えた問題を翌週までに直してこそ、組分けの得点につながります。直しが残ったまま次の週に進むと、同じ失点が組分けで再現されます。

週テストの具体的な復習手順は、こちらで詳しく解説しています。

四谷大塚の週テストで点が取れない原因と対策はこちら

原因② 予習シリーズを終わらせることが目的になっている

ページを埋めることが目的になると、理解が浅いまま次の単元へ進みます。四谷大塚は毎週単元が切り替わるため、この状態が続くと差が開いていきます。

目安は、基本問題を何も見ずに自力で解けるかです。解説を読んで納得しただけでは、組分けでは再現できません。

原因③ 組分けテスト前だけ詰め込んでいる

組分けテストは原則、前4週分が範囲になるため、直前の数日で一気に埋めようとしても間に合わず、負荷だけが高くなります。

5週間のうち、どこで戻り学習をするかを先に決めておくほうが、結果につながります。

原因④ 苦手単元を持ち越している

特に算数は積み上げの科目です。割合があいまいなまま比や速さに進むと、その後の単元でもつまずき続けます。

偏差値が数か月動いていないなら、新しい問題を増やすより、戻る単元を1〜3個だけ決めるほうが効果的です。

原因⑤ 教材を増やしてしまっている

偏差値が伸びないと、新しい問題集を足したくなります。しかし、今使っている四谷大塚の教材や週テストの直しが回っていない状態で、市販問題集など新しい教材を追加するのはおすすめしません。

教材を増やすと、最も大切な直しの時間が圧迫され、かえって停滞します。増やす前に、今ある教材の中で「落としてはいけない問題」を確実にしてください。

原因⑥ 家庭の管理負担が限界に来ている

予習・週テスト・直し・組分け対策が同時に進むため、保護者の負担は大きくなります。丸付けと質問対応をすべて抱えると、平日の夜が破綻します。

元教育プランナーとして見てきた中でも、学力より先に親子関係が苦しくなり、学習が止まってしまうご家庭は少なくありませんでした。

偏差値が動くまでの期間と、その前に現れる4つのサイン

偏差値が動くまでの期間と、その前に現れる4つのサイン

保護者の方から最も多いご質問が、「いつまで様子を見ればよいのか」です。

やり方を変えたら、組分け2〜3回分は続ける

学習方法を変えた効果は1回だけでは判断しにくいため、私は2〜3回程度のテスト推移と、その間の答案の変化を合わせて見ることをおすすめしています。

1回で変化がないからと次々にやり方を変えると、何が効いたのか分からなくなります。

偏差値より先に動く4つの指標

偏差値は最後に動きます。その前に、次の4つが改善しているかを見てください。

  • 正答率が高いのに落とした問題の数が減っている
  • 同じ単元で繰り返し失点しなくなっている
  • 週テストの直しが翌週までに終わっている
  • 空欄や時間切れの問題が減っている

これが動いていれば、偏差値が横ばいでも方向は間違っていません。数字が出るまでの期間を、不安ではなく手応えを持って過ごせるようになります。

逆に、2〜3回分続けても4つとも動かない場合は、量ではなくやり方が合っていない可能性があります。そのときが、外部のサポートを検討するタイミングです。

学年別|偏差値が上がらないときの見直し方

学年ごとの学習内容を確認しながら計画を立てる様子

小4|偏差値より学習サイクルを優先する

4年生の偏差値はまだ変動が大きく、数字を追いすぎる時期ではありません。見るべきは「予習→授業→復習→週テスト→直し」が1周できているかです。

計算練習を毎日続け、予習シリーズの基本問題を落とさない状態を目指しましょう。ここで習慣ができていると、5年生以降の負担がまったく変わります。

小5|横ばいでも実力は伸びていることがある

5年生は内容が難しくなるうえに、周囲も本格的に学習量を増やしてくる時期です。そのため、同じように努力していても順位が動きにくくなります。

つまり、偏差値が横ばいでも、実際には力がついていることがあります。ここで焦って教材を増やすと、直しの時間が消えて逆効果です。

やるべきことは、割合・比・速さ・図形など、後に響く単元を放置しないことです。

上位コースを目指している場合は、基準の見方もあわせて確認してください。

四谷大塚のSクラスの基準と上がれない原因はこちら

小6|見る偏差値が合不合判定テストに変わる

6年生になると、判断の材料は合不合判定テストに移ります。志望校選びでは、秋以降に実施される複数回の平均偏差値を自分の持ち偏差値として使うことが多くなります。

また、この時期は偏差値を上げること自体より、志望校の問題で合格点を取れるかが基準になります。記述が多い学校なのに記述対策が不足していないか、頻出単元の復習が足りているかを確認しましょう。

志望校との距離の測り方|80偏差値と50偏差値

「偏差値が上がらない」という不安の正体は、多くの場合志望校に届くのかが分からないことです。ここは数字で確認できます。

四谷大塚の偏差値表には、合格可能性80%を示すものと、50%を示すものの2種類があります。

種類意味
80偏差値(Aライン)同じくらいの偏差値の受験生100人のうち、80人が合格しているライン
50偏差値(Cライン)同じくらいの偏差値の受験生100人のうち、50人が合格しているライン

時期によって見る偏差値を使い分ける

50偏差値は合格可能性の幅を見る参考に、80偏差値はより安全圏に近づいているかを見る参考にできます。ただし、どちらか一方だけで志望校を決めるのではなく、合不合判定テストの推移や過去問の得点も合わせて判断しましょう。

80偏差値だけを見て「まったく届いていない」と落ち込んでいるご家庭は、一度50偏差値の表を確認してみてください。距離の見え方が変わります。

なお、偏差値表は年度によって改定されます。過去に見た数字と比べるのではなく、必ず最新版を確認してください。

組分けテストの点数やコースの目安については、こちらも参考にしてください。

四谷大塚の組分けテストのボーダーと点数の見方はこちら

保護者ができることと、避けたい対応

志望校の資料を見ながら進路を検討する保護者

すべての問題を教える必要はありません。むしろ、教えすぎると親子関係のほうが先に苦しくなります。

やることを4つに絞る

  • 直近3回の組分けを並べ、繰り返し落としている単元を書き出す
  • 正答率が高い問題や繰り返し落としている問題に絞る
  • 戻り学習をする日を週の中に決める
  • 就寝時間を先に決める

避けたい対応

  • 間違えた問題を全部やり直させる
  • 偏差値が下がったからと教材を追加する
  • 週テストの偏差値と組分けの偏差値を比べる
  • 1回の結果だけで判断する

声かけも、「なんで下がったの」ではなく「本当は取れそうだった問題はどれ?」に変えてみてください。原因を責める言葉より、次の行動につながる言葉のほうが、お子さんは動きやすくなります。

家庭だけで難しいときは家庭教師の併用も選択肢

家庭で学習をサポートする様子

次のような状態が組分け2〜3回分続く場合は、家庭だけで抱え込みすぎている可能性があります。

  • 週テストの直しが毎週たまっている
  • どの単元まで戻ればよいのか判断できない
  • 算数を保護者が教えきれない
  • 組分け前に何を優先すべきか毎回迷う
  • 親子げんかが増えている

教材を増やすためではなく、優先順位を決めるために使う

併用の目的は演習量を増やすことではありません。任せたいのは次の役割です。

  • 組分けの答案から、繰り返し落としている単元を特定する
  • 戻る範囲を決め、予習シリーズのどこをやるか指定する
  • 週テストの解き直しを一緒に行う
  • 次の組分けまでの週間計画を組む

選ぶときは、予習シリーズと週テスト・組分けテストに対応できるかを必ず確認してください。ここが噛み合わないと、別教材が増えて負担が重くなり、直しの時間がさらに削られます。

四谷大塚の教材やテストに対応できる家庭教師を比較しています。

四谷大塚と併用におすすめ家庭教師5選はこちら

そもそも四谷大塚の学習スタイルが合っているか迷う場合は、こちらも確認しておきましょう。

四谷大塚に向いている子・向いていない子の特徴はこちら

FAQ|四谷大塚で偏差値が上がらないときのよくある質問

週テストは良いのに、組分けで偏差値が下がるのはなぜですか?

週テストはコースごとに問題が違い、組分けは全員共通問題のため、受ける母集団が異なるからです。下のコースの週テストで高い偏差値が出ていても、組分けでは下がるのが通常です。実力の推移は組分けの数字で追ってください。

偏差値が上がらないのは何回続いたら対策すべきですか?

1回の結果だけでは、実力が停滞しているのか、出題単元との相性なのか判断しにくいため、複数回の推移を確認しましょう。

偏差値が急に上がることはありますか?

あります。ただし、その前に基本問題の正答率が安定したり、直しが翌週までに終わるようになったりする変化が出ていることがほとんどです。数字より先に、そちらを確認してください。

偏差値が上がらないので教材を追加すべきですか?

おすすめしません。教材を増やすと直しの時間が圧迫され、停滞が長引きます。まずは今ある教材の中で、落としてはいけない問題を確実にしてください。

志望校の偏差値に届いていないと厳しいですか?

偏差値表には合格可能性80%と50%の2種類があり、おおむね5ポイントほど差があります。80偏差値に届いていなくても、50偏差値には届いている場合があります。時期に応じて使い分けて確認しましょう。

偏差値40台でも四谷大塚を続けて大丈夫ですか?

基本問題が少しずつ取れるようになっているなら、続けながら立て直せる場合があります。一方で、授業がほとんど理解できていない、睡眠時間が削られている場合は、学習環境そのものの見直しも検討してよいでしょう。

まとめ|見る数字と待つ期間を決めれば、焦りは減らせる

四谷大塚で偏差値が上がらないときは、勉強量を増やす前に、次の順で確認してください。

  • 判断に使うのは週テストではなく組分けテストの偏差値
  • 1回ではなく直近3回の平均で見る
  • 繰り返し落としている単元を1〜3個に絞って戻る
  • 組分け2〜3回分続け、4つのサインが動いているか確認する

見る数字と待つ期間が決まると、毎回の結果に振り回される時間が減ります。お子さんは次に何をすればよいかが分かり、保護者も点数を見て叱る回数を減らせます。

家庭だけで単元の特定や解き直しの管理が難しい場合は、四谷大塚を続けながら、詰まっている工程だけ外部に任せる方法もあります。

四谷大塚と併用におすすめ家庭教師5選はこちら

最後までお読みいただきありがとうございました。

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